ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと

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ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと

  • ISBN:9784781619972

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内容説明

俺たちはどう死ぬのか? 数えきれぬ患者を診察した元・産婦人科医の精神科医と、数えきれぬ短歌を日々読み続ける歌人。万巻の書物を読んだ二人が、大きなモニターとソファのある精神科医の自宅で、猫を相手に語り尽くす、今考えられるもっとも考えなければならない死と生についてのすべてのこと。

【目次】
序 章 俺たちはどう死ぬのか?
第1章 俺たちは死をどのように経験するのか?
第2章 俺たちは「死に方」に何を見るのか?
第3章 俺たちは「自殺」に何を見るのか?
第4章 俺たちは死を前に後悔するのか?
第5章 俺たちは死にどう備えるのか?
第6章 俺たちは「晩節」を汚すのか?
第7章 俺たちは「変化」を恐れずに死ねるのか?
第8章 俺たちは死を前に「わだかまり」から逃げられるのか?
第9章 俺たちは「死後の世界」に何を見るのか?
第10章 俺たちにとって死は「救い」になるのか?
第11章 俺たちは「他人の死」に何を見るのか?
第12章 俺たちは「動物の死」に何を見るのか?
第13章 俺たちは一生の大半を費やすことになる「仕事」に何を見るか?
終 章 俺たちは、死にどんな「幸福」の形を見るか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

83
カッコつけではない本音の「死」への考察、というかお喋り。ゆるゆる・ぐだぐだ話す言葉だからこそ、構えずに自分の考えを乗せていける。「ヘタレ系ひとりっ子同士」のふたり。おじさんだけでのお喋りを、女の私はもちろん聞くことがないので、とても興味深く読んだ。しかもかなりユニークなおふたり。「天国にはゴキブリもいる」という話以外は楽しかった。2022/05/11

空猫

34
Dr.春日と穂村氏の対談二冊目。今回は「死」が大まかなテーマ。途中にマンガが挟まっていて、ツラツラと読むには具合が良い。「ヘタレ系一人っ子同士」とは言えやはり鋭い視点もあり。『君たちはどう生きるか』を「伯父さんのいる家族願望」だという話が興味深かった。タイトルは「神」の字が「ネコ」に崩れての言葉。本や映画の話題も多く、読みたい本がまた増えた。2022/03/24

ばんだねいっぺい

28
春日先生と穂村さんによる死を巡る対話。春日先生のニタニタ笑いながらのブラックユーモアを短歌で中和していく穂村さんという感じがした。2021/11/17

pirokichi

19
精神科医の春日武彦さんと歌人の穂村弘さんの「死」についての対談。二人は「ヘタレ系ひとりっ子同士」らしい。お互いに気が置けない関係のようで、重いテーマのはずだが何となくまったりとゆる~く進む。なので、私も春日宅のソファに座ってネコの「ねごと」ちゃんの背中を撫でながらふむふむと聴いている気分になる。二人とも読書家なので引用もたくさん紹介され、また著名人の死に纏わる話など興味深かった。時々挿入されるニコさんの漫画がよい味。巻末の紹介書籍・短歌の一覧は読者に親切。表紙絵画が良いので、必ずカバーを外してみてほしい。2021/08/29

スズコ(梵我一如)

15
「すべて」とか「ならない」とか帯は大層なこと言ってるし、対談の1人は精神科医だしで結構難しげな本かと身構えて手に取りましたが全然違った。どう生きるかを、一応「死に対して」ってテーマっぽくしているけど普通に自分達の興味のある内容を楽しく喋っていて、必ず歌なり関連本の紹介して漫画部分も対談内容をそのまま抜粋して猫の感想を入れる感じで、気軽にサクサク読了。結果読み終わった直後から何も心に残ってない感が。。。呼吸でいう吐く息みたいな感じの読書でした。2024/01/15

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