クリティカル・ワード メディア論

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クリティカル・ワード メディア論

  • ISBN:9784845920068

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内容説明

ゲーム、ソフトウェア、モバイル、資本、ジェンダー、観光、軍事まで……
現在/過去の技術や概念を体系的に一望できる、メディア論の新しい教科書!

2020年代を迎えた現在、グローバル資本主義と政治的分断の加速を背景に、インターネット以降のテクノロジーやスマートフォン、SNSの一般化はさらに進み、メディアを取り巻く社会や文化、私たち人間の状況は、かつてないほどの大きな変化にさらされ、メディアの在り方も大きく変容し続けています。

そのような状況において「メディア論」は常にアップデートされ続ける研究領域であり、現代社会のあらゆる局面を考える上でますます重要な分野になっていると言えるでしょう。本書は、人文社会研究におけるメディア論の新たな動向や、メディア理論の歴史的な系譜を現代の視点で整理し直し、さらにメディアの実践を横断的にとらえて論じることを試みた、理論編・系譜編・歴史編の三部からなるメディア哲学の入門書です。

◆シリーズ[クリティカル・ワード]とは
現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズです。
基本的かつ重要な事項や人物、思想と理論を網羅的に取り上げ、歴史的な文脈と現在的な論点を整理します。もっと深く理解し、もっと面白く学ぶために必要な基礎知識を養い、自分の力で論じ言葉にしていくためのヒントを提供します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

8
言語表現と音響表現と映像表現と欲望の形成とナショナリズムとが今の自分の関心だが、すべて何らかの媒介を前提としている点で、メディアに突き当らざるを得ない。というわけで、参照にすることが多そうな一冊。フランクフルト学派とマクルーハンとカルチュラルスタディーズがどのような役割を果たしたかを記述した歴史編が面白く読めた。「メディア」は定義を拡散しまくることのできる言葉なので、逆にメディアにならないものを考える必要がある気がする。そんな風にも思った。2024/03/29

愛楊

2
クリティカル・ワードの一。2021年出版。一流の著者群によるメディア論のアンソロジーであり、メディア研究志望の学生の必携の書であるといえる。本書の半分の頁が第3章の歴史編に割かれているのは、メディア論にとって歴史的視座が必要ということによる。ニューメディアやヘッドマウントディスプレイといった新しい技術が、かつて存在した何と同一であり何が異なるかを見極めるために系譜学が必要なのである。放送大学の教材『メディア論』の飯田豊や『メディア・コンテンツ論』の遠藤英樹など、名を見たことのある著者が多い。2024/03/06

その他

2
メディア論を軸に、よく取り上げられるキーワードごとに文脈や背景を解説してくれる本。 「身体性」「フェミニズム」「複製メディア」とキーワードも幅広く、それぞれの項目で参考文献や、その分野の文脈と開拓者を知れるので、この本から興味を引いたキーワードを見つけ、更に本を手に取るという利用の仕方が良さそう。 それぞれのキーワードごとの解説は良くも悪くもサクッと読めるボリュームなので、これだけで済ましたい人には向かない。自分はなんとなくしか知らないモノの文脈を知れて、更に読みたい本が増えたので最高でした。2023/07/21

たろーたん

2
正直、あまり良い本だと思わなかった。説明が分かりづらい。一つ一つメディア論の重要概念を説明してくれるのだが、その概念の説明や意義を示してくれるのではなく、それにまつわる色々を説明するため、「結局何だったの?」ってなる。なんだろう、問いに答えてない文章っぽい。例えば「メディア論的転回」は、おそらく人間は何かを媒介(メディア)を通さないと真実を認識することができない前提を指摘した概念だろうが、それを説明せず、語源の話やそれとは直接関係ない人物の話をするため、すんなりと入ってこない。(続)2023/05/11

Go Extreme

1
メディア理論の現在:身体 知能 遊び/ゲーム ニューメディア/ソフトウェア アーカイヴ メディアエコロジー プラットフォーム 政治とメディア 資本とメディア ポストヒューマン 系譜編・メディア思想の潮流:フランクフルト学派 マクルーハンとトロント学派 ドイツのメディア哲学 カルチュラル・スタディーズとメディア論 ジェンダー ポストメディア アート 歴史編・メディア考古学の実践:複製 出版 画像 聴覚 音声 触覚 没入 憑依 ヴァナキュラー スクリーン インターネット モバイル 物流 通信 金融 軍事 司法2021/03/29

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