黄泉つなぎ百物語

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黄泉つなぎ百物語

  • ISBN:9784801927513

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内容説明

「もっと怖い譚(はなし)はあるか?」
「ならこれはどうだ」

実話怪談の名手49名が恐怖の頂を求めて紡ぐ怪の数珠。
各々が持ち寄った「最恐話」でとこしえの闇を織る実話百物語!

ぱっと開けば、そこは奈落。
一分で読める空恐ろしい話、不思議な話が九十九話。
明けない夜はどこまでも深い闇に落ちていく……

●収録話
・第1夜「山にて」黒木あるじ
ひとり分け入った山中。夜、焚き火をしていると炎の中に知らない男の顔が…
・第3夜「暗がりに浮かぶ」夜馬裕
母屋から離れた便所に浮かぶ男女の首。祖父母は死んだお前の両親だと言うが…
・第84夜「十分間」営業のK
一族の中でただ一人霊感のなかった男は、購入した中古住宅で初めて恐怖を知る…
・第96話「闇夜に跳ねる」郷内心瞳
深夜、農免道路から臨む田んぼの中でぼんぼん飛び跳ね続ける発光物体の正体は…
・第99話「朝がくる」平山夢明
寂れた山小屋で霊の調査をしていた若者たちを襲った戦慄の恐怖とは…

…ほか全99話収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

72
実話怪談アンソロジー。各著者あわせて九十九話収録されているが、今回特に玉石混交が酷い。むしろ石の方が多いような印象。何故なら話として、「え?それで終わり?」的な内容が薄いものが多いのである。奇妙な話に落とし込むのはいいけど、それで怖がらせるの筆力がいるのを確認。テーマ決めていないアンソロジーなので、各著者の力量がダイレクトに出ている感じかな。読ませる人は読ませるんだけど、他との落差が酷いというか…。ただトリを飾る平山夢明「朝がくる」だけが他と隔絶した力量なので、この話を読むためだけに本書を読むのもあり。2021/08/01

キンモクセイ

51
九十九話からなる実話怪談。怪談が好きでYouTubeを観ている人ならわかる名前の人が何人か怪異を語っている。〝知ってるよ〟小学生の時の同級生の黒木さん。彼女は虐められている訳でもないのに独りでいることを好んでいた。ある時、友だちが黒木さんに悪戯をしようとした。黒木さんは見抜いていた。声が教えてくれるらしい。自分の寿命もわかる。そして半年後...。〝ホラー好き〟ホラー映画で撮影された部屋は絶対叔父さんが住んでいた部屋だ。その場で首吊り自殺した。SNSに載せようとしたら、叔父さんが出てきて「殺すぞ」と言われた2021/08/17

かおりんご

34
ホラー。一話一話が短いので、隙間時間にちょこちょこと読む。夜中に一人で一気に読んだ方がいいのだろうけれど、残念ながらまだそんな勇気はない。一人一人の文体の微妙な違いに、心躍らせながら恐怖を味わった。これを読んで、気になった作家さんの単著を読むのもいいかも。2021/08/30

鷺@みんさー

31
流石に著者が多すぎるだろ。49人。これでクオリティ維持できるわけがない。いくら百物語とはいえ人数が非現実的。ただ、そこまで酷いものもなかった(匿名掲示板に素人が記載するレベルの文章みたいな、という意味の「酷い」ね)。くさしてるけど全体的に及第点以上と言って良いだろう。かなり怖かったのは、未だに続いてる物理的に不可能な新聞配達の話と、吹き抜け直通エスカレーターでの話。著者別では、冒頭の黒木あるじの、名人芸の粋に達した語り口。一字一句無駄を省きこれぞ!と唸る逸品である。ラストの平山夢明も流石の一言。感服する。2022/09/20

★YUKA★

30
ラストの平山夢明さんはさすが!ケタ違いの怖さでした。2021/10/01

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