内容説明
東北6県の怖い話が詰まった
みちのくの実話怪談集!
【青森】怪談作家の街・弘前
【岩手】患者を覗く黒い影
【秋田】田沢湖に巣食う悪霊
【山形】映画館に伝わる幽霊譚
【宮城】伊達政宗への怨念
【福島】須賀川の呪われし土地
東北6県ゆかりの怪談作家10名が集い地元の怖い話を書き下ろした実話怪談集!
・煙を纏って彷徨う死者の群像…「役所の地下」(青森県)
・入院患者を覗き込む恐ろしい者たちの正体…「あの世の景色」(岩手県)
・古戦場で怪異に襲われた著者自身の恐怖体験…「掛歌」(秋田県)
・障る庭木、浜辺の化け物、異形の天狗など山形各地の奇譚を纏めた連作…「出羽怪」(山形県)
・伊達政宗への恨みが少年の躰を蝕む…「あいつアレルギー」(宮城県)
・実録!幼子の不幸が絶えぬ土地の因縁…「長子が死ぬ土地」(福島県)
――など各地の民話や現代の怪談を多数収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
66
実話怪談集。個人的な事だけど自分は東北に惹かれた時期があり、二度ほど一周旅行をした事がある。そんな身にとって、東北六県それぞれの県を一人か二人の作家が受け持つという本書はこの上ないご馳走。内容的には普遍的な怪談を扱った部分と地霊を感じる事の出来る部分の二つに大別できるが、自分の好みは圧倒的に後者。黒木あるじ記す「奥羽異譚」はもちろんの事ながら、山形、青森、福島がそれが特に顕著。幼いころに読んで未だ頭から離れない「野辺地の踏切」とかないのかなあ。兎も角個人的な思い入れもあり、読まずにはおられない本でした。2021/08/26
あたびー
41
「場所や地名を明かしてくれるな」との要請は奥羽怪談には不向きだと黒木あるじ氏が語るように、地名があればこそ生き生きと立ち上る恐怖が東北にはある。私の子供の頃は法事などと言うと当たり前にミコさん(口寄せ:死者の言葉を伝える をする霊能者)を招くという話は聞いた(我が家は祖父の代から基督者だったので残念なことにミコさんに来てもらった覚えは無い)。しかし東北以外にも絶対あるはずだと思う。よその人達はカッコつけて忘れたフリをしてやしないか?2023/06/11
雨
28
東北と言えば妖怪、と言うイメージがあるから霊も出るわね、そりゃ。出てくる霊も地方によって変わるのかな?でもウェ~イ!しながら出てこられても反応に困るな(笑) 2021/09/30
ピンガペンギン
22
東北各県出身、在住の作家の競演。文字だけなのでそれ程怖さを感じず、郷土色を興味深く思いながら読みました。「山で立ってる」小学生が山に洞窟を見に行ったところ、おかしい恰好の人物を一人の少年だけ見たという話が面白かったです。「見えない壁に阻まれた」ような体験をしたという。後に民俗学の講義で山伏の説明を見て「似てたな」と。最近読んだ本によると、山岳修行は今でも体験できるそうですが…。「口寄せ巫女をイタコ、カミさま、エジコ、などといい、山形ではオナカマという」(P220)2025/03/28
澤水月
12
黒木あるじらによる東北六県怪談集、総大将の黒木が各県からまとめたパートがまあ上手いったらもう。福島の漫才来訪。青森のまいね・したっけなど方言は人間椅子も使っているなあ。いつまでも読んでいたい本2021/08/30
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