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内容説明
お盆やお彼岸の意味とは? なぜ葬送儀礼が必要か? お焼香は三回するべき? 戒名にランクはあるのか? 本書では、わが国の伝統文化である仏事作法の由来や意義について再認識する。「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華経」の「南無」とは「自分をささげる」という意味。「引導を渡す」とは「人を導いて仏道に入れる」こと。他にも、宗派別のしきたり、合掌のしかた、四十九日の法要など、基本的な知識やマナーを教えてくれる。昨今は、冠婚葬祭は簡素化したほうがいいとの声が多く聞こえる。たしかに虚礼の自粛や廃止は結構なことだ。しかし、本来あるべき儀礼の意義も知らず、単に効率化だけをはかるのは間違っている。ともに喜び、悲しむ人々の心までも空虚にしてはいけない、と著者は説く。仏教には、たとえ死者であっても追善供養をすることで再生する、という考えがある。そこに日本人のアイデンティティを見ることができるのだ。人生の節目に読みたい一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
5
仏教は日本人の生活に非常に深く結びついている.そのため,何気なく言葉にしたり,あるいは行動したりしていることもある.しかし,それが本当はどのような意味を持っているのかとなると,意外と理解していないことも多い.2013/01/28
なつみかん
3
ハハハ〜σ(^_^;) それこそ一昔前なら、親、親戚に教わることなのかな?2016/01/03
アリエル
3
社会人になると、身内だけでなくお葬式などに伺うことが多くなります。 マナーなどの心得を知って置くため、いざという時のために読んでみるといいかも。 知識やマナーの再確認にもなります。2012/11/02
サムライマニア
1
★★☆☆☆ 新書らしい内容だった。2012/06/21
kuri
1
「戒名が不要な方は、菩提寺の僧侶に頼まず、俗名のまま自分たちで無宗教式の葬儀を営めば良い。」こんなご意見は、いかにも僧侶の方が書かれた本ですねぇ。またお葬式のしきたりも通り一遍のことしか書けないと思いますが、実際は僧侶の方が帰られた後や居られない所で様々な意味不明なしきたり等があり、満足のいく内容ではありませんでした。田舎で生活している方には実感として判ると思います。2013/04/25