内容説明
今の時代では書いてはいけないことかもしれない。それでも私は今だから書き記しておかねばと思った。
コンプライアンスがそれほど問題とされなかった時代でも、何度も何度も出入り禁止ばかりを食らっていた男がいた。しかし、男はそれを乗り越え、天才と称されて、多くのフォロワーを生み出し、TVの世界を劇的に変えていった。その男のことを語ろうと思う。
【目次】
プロローグ
第1章 斜視
第2章 運不運
第3章 スタートは制作会社のAD
第4章 ディレクターデビューは雨傘番組
第5章 正月特番で最低視聴率、日テレ出禁
第6章 東大生の血をたこ八郎に輸血する実験で出禁
第7章 「おれ、テレビ界に革命起こしてみせますから」
第8章 『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』
第9章 やしろ食堂のX JAPAN
第10章 土屋敏男とガンジーオセロ
第11章 プロデューサーとの乱闘で出禁寸前
第12章 不肖の弟子と再会
第13章 ねるとん紅鯨団
第14章 浅草橋ヤング洋品店
第15章 江頭2:50のグランブルー
第16章 日本共産党から出禁
エピローグ 斜視との別れ
あとがき
参考資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DEE
13
テリー伊藤氏に特に思い入れがあるわけではないけど、この著者の作品なので読んでみた。 いや、これが滅法面白い。間違いなくテレビの一分野をゼロから切り拓いた人。もちろん今ではコンプライアンス的にも絶対NGということも多々あったわけだけど、なんなら当時だってアウトだったから、あちこちから出禁を喰らったわけで。 良くも悪くもゆる〜い時代の出来事。 斜視との別れの章はなんとなくしんみりしてしまった。2022/02/07
スプリント
9
若き日のテリー伊藤の逸話が面白い。 そして当時の番組は過激だった。 いまは大御所と呼ばれる人たちが体を張っていたことも 当たり前ではあるけれど感慨深い。2022/03/06
nobu23
4
テリー伊藤の評伝。生い立ちからテレビのディレクターなどで関わってきた仕事に関しての破天荒なエピソードが語られる。 電波少年のT部長やマネーの虎の高橋がなりなど、テリー伊藤の元で修行をしていた様々な登場人物に関しても語られていて、非常にボリュームがある。2022/10/08
茶幸才斎
4
「八〇年代後半、社会はいまより寛容だった。テレビで遊ぼう、それは面白いな、くだらないことを笑えるのっていいよな、という寛容性があった時代だった。」(p.200)前略 テリー伊藤様 本書で語られる貴殿の破天荒なテレビ番組づくりの手法や武勇伝の数々は、遺憾ながら今の時代の空気には馴染まず、使えないものばかり。だが、しかし、昨今のバラエティ番組はどうだい。芸能人が集まってただしゃべっているか、VTRを見てしゃべっているか、VTRを見てクイズの当てっこしてしゃべっているかのどれかだよ。お寒い時代になりましたなぁ。2021/11/20
カノープス
3
不自由な時代からあの頃を照射すれば、眩しいほど光り輝く。『元気が出るテレビ』も『ねるとん』『浅ヤン』もリアルタイムで観たが、自分がうっすらと記憶している程度に「面白かった」と思っているのが一番良いのだろうか。今の時代に観返してもガッカリするだけのような気がするのだ。読み終えて、その事をテリー伊藤自身が良くわかっているのだろうな、と感じた。貴重な証言がいくつもあるが、最大の読みどころは伊藤が思考を重ねて導き出す分析の数々である。発想の仕方、感性と理詰めの思考のバランス。やはり只者ではないな、と感じた。2024/04/23
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