内容説明
認知症の母を看取った後、今度は自身の老いと向かい合う。日々の暮らしを楽しみ、社会との間でできることを探しながら、その人らしく生きるには。柔らかく心深いエッセイと、人生の先輩5人との対談を収録。人生の景色がひろがる「生涯現役」のための一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CEJZ_
2
1P15行。元の本は2016年刊。週刊朝日連載のエッセイ集、2014年からの2年分。落合恵子という作家の名はよく目にするが、本は読んだことがなかったので読んでみた。厚い文庫だが一編が3ページほどなので、毎日少しずつ読んでいた。7月は忙しくて、毎朝この本を読むくらいしか、娯楽の読書はできなかった。わたし自身も年をとり、最近は年配の著名人のエッセイを読み、老境よ生きざまや叡知を学ひたい気持ちだ。クレヨンハウス、植物栽培、政治への抗議デモ参加、女友達、故郷、母の介護。5名の著名人との対談も収録。2021/07/23
ことり
1
あのクレヨンハウスの店主、落合さんのエッセイ。御本人が69歳から3年あまり週間朝日に連載していたもの。 アジアンタムとポトス説にはわかる気がして(苦笑)、私もポトス派。 日々生活している中で感じる老いを落合さんらしく快活に綴られていて頼もしい限り。あと20年先、私もその年頃。同じように行動できるかわからないけど、こうありたい。
老齢症状進行中
0
非常に面白く読みました。老いによる不自由や困難をどこか醒めた目で見て「しょうがないわね」と笑い飛ばすような自由さと明るさが魅力です。大勢のお友達に囲まれておつきあいしながら、本屋さんに講演や執筆やらをこなしていく。ものすごい活動力だなと感心します。あまり無理しないでこんな楽しいエッセイを是非続けてご執筆ください。2023/05/13
pantyclub
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著者のファンでもあり、題名から読みました。政治的な内容が含まれているが著者らしい温かみを感じる。身体的、精神的に感じる日常的なことを肯定的に表現されている。仕事を始めとして人生の柱になるものが重要かと。対談部分もあり、内容の変化も面白い構成。代名詞が増えるは実感としてあるので共感。相変わらずお母さんへの思いの強さを感じます。でもその思いこそが著者の素敵なところです。2022/06/25