ねじねじ録

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ねじねじ録

  • 著者名:藤崎彩織【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 水鈴社(2021/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784164010037

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内容説明

「ねじねじと悩みながらも、前を向くのだ」

SEKAI NO OWARIのメンバーであり作家の藤崎彩織が、音楽を作って悩み、文章を書いて悩み、子育てをして悩み、音楽家として母として妻として悩み落ち込みながらも何とか前へ進もうとする日々の思いや風景を、本音で丁寧につづるエッセイ集。
誰かの、どうしてもうまくいかない日に、救いとなる一冊です。

その日のライブを振り返っていた私に深瀬くんは言った。
「サオリちゃんって、いつもねじねじ悩んでるよね」
「ねじねじ?」
「そう、なんかいつも難しい顔しててさ。ねじねじ悩んでるって感じするじゃん」
確かに深瀬くんの言う通り、私の悩み方は、『くよくよ』でも『うじうじ』でもなく、『ねじねじ』である気がする。
『ねじねじ』という言葉からは、大小さまざまな歯車が絡み合っているような様子が浮かんだ。
ああでもないこうでもないと、前に回ったり後ろに回ったりする歯車。
上手く み合わずに何度も止まりながら、何とか回ろうとする歯車。
ねじねじ。まるで自分の頭から聞こえてきそうな音だと思った。
(本文より)

【著者からのメッセージ】
文章を書いて人に読んで貰いたい。その気持ちが自分の中でとても強いものになって、身体の中でねじねじと空回りしている数年間を過ごしていました。
制作に行き詰まり、焦っていたぶん、正直になりすぎた気もするけれど、私はこのエッセイを書くことで救われました。
読んでいただけたら嬉しいです。
藤崎彩織

【著者紹介】
藤崎彩織ふじさき・さおり
1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た4人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。文筆活動でも注目を集め、2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

232
My Favorite Band SEKAI NO OWARIの藤崎 彩織、3作目です。音楽活動&子育て&文筆業を成立させているだけでも凄い。深瀬と頻繁に喧嘩していて、セカオワ解散の危機があったとは知りませんでした。著者がアルコール依存症にならないか心配です。エッセイも好いですが、著者の小説第二弾を期待しています。 https://sekainoowari.jp/info/2021/06/24/1307/2021/09/23

日の丸タック

32
ミュージシャンとか作家は、自分の中から湧き上がる表現欲求というか自己矛盾のカタルシスの手段が音楽制作であったり小説書きであったりなのだ。 我ら凡人は、センシティブな内向型の精神的特徴を持った人のカタルシスに同調したり…しなかったり!立場としてはお気楽で、自らはなかなかその深みにハマることは少ない!しかしセンサーが無いわけではなく、お気楽なお花畑なのか? 生き易いか?行き辛いか?で考えれば、後者の方が単純だが生き易いと思う!ただ…浅薄な感は否めない…!マジョリティかマイノリティ…どちらが正解という訳じゃない2021/10/06

のり

30
セカオワのピアノ担当サオリのエッセイ。深瀬に「サオリちゃんていつもねじねじ悩んでるよね」と言われたのが、タイトルの由来らしい。やっぱりアーティストであり、文筆家でもある彼女は、とても繊細で考え込みやすいところがあるんだな。でもそんな彼女の仕事や子育てに関する悩みは、私たちと同じで、共感できる部分も多かった。文章に誠実さが出ていて、セカオワのことも応援したくなった。2021/09/25

まさおか つる

29
私の悩み方は、『くよくよ』でも『うじうじ』でもなく、『ねじねじ』である気がする。『ねじねじ』という言葉からは、大小さまざまな歯車が絡み合っているような様子が浮かんだ。ああでもないこうでもないと、前に回ったり後ろに回ったりする歯車。/結果的に、私はこのエッセイに救われたのだと思う。自分のねじねじしたところに嫌気がさしてねじねじし、そこから脱しようとしてねじねじし、脱せなくてねじねじしていた自分は、それらを書くことで、少なくとも後ろ向きなねじねじから前向きなねじねじにはなれた気がする。2021/09/20

kanki

22
セカオワの藤崎さん。ボーカルへのディレクター役の苦労など。音楽も文章も「救い」なんだなあ2021/10/26

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