内容説明
チェックリストやマニュアルで自己判断が可能なほど、精神医学はイージーなものではない。長年、患者を観察し続けてきた精神科医だからこそ確認し、解説できる精神疾患のパターン。本書では、双極性障害や統合失調症から、閉ざされた家の怖さや共依存などまでをつぶさに検証し、読者が精神疾患に対して「よりリアルな」イメージを持ち、理解することができるようになっている。また、患者、人間にとっての幸福とは何か、精神科医の仕事とは何かについても考察する。
目次
序章 やってはいけない
第一章 「うつ」問題
第二章 躁と双極性障害
第三章 パーソナリティー障害と「困った人たち」(付 クレーマー対応法)
第四章 神経症は気の迷い?
第五章 統合失調症――懐かしい狂気
第六章 家という異界
第七章 これは病気なのか
終章 治ることと元に戻ること