内容説明
俳句を知らない人も、楽しめる!
好評だった前作『寝る前に読む一句、二句。』に続く、第2弾のテーマは「食卓」。
『プレバト!!』の俳句コーナーで大人気の夏井いつきさんが、古今の名句をセレクトし、実妹である俳人・ローゼン千津さんと、歯に衣着せぬ姉妹トークを展開します。
肉ダネがぱんぱんに詰まってはち切れそうな「夏井家特製肉餃子」や、夫ケンコーさんが作ってくれる、ほくほくの「ニンニク丸揚げ」など、夏井さんの日常を彩る好物や、スイスの五つ星ホテルがサーブする「完璧な果物」、NY・マンハッタンのセンチュリークラブの「ドーバーソール」等、妹ローゼンさんが体験した、めくるめく美食・珍食の数々など読むほどにお腹がすくエピソード。
そして、夏井家のおふくろの味、「味のしない弁当」の由来や、晩年の父と過ごした年の暮れ、「ニシン蕎麦」の思い出など、忘れがたい、家族の食卓と味の記憶。
愉快な食の話は、いつしか人生観の核心へ。
俳人姉妹が、全25句、腹一杯語り尽くします。
その他、夏井さんが食をテーマに書き下ろしたコラムも収録。
胃袋から元気になれる、味わい深い一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
169
選出した俳句は味わい深いですね。ちゃっかり夏井さんの自分自身の俳句も選出してる(笑)。夏井さんの句、ストレートで情景が浮かんでくる。もちろん他の選出した俳句もいいですよ。今回の掛け合いは夏井さんの旦那さんが加わり、旦那さんはいいアクセントというか隠し味。ただ前作より、掛け合いが長くて間延びしてて、読んでて疲れた。あんた、たった十七音で情景を表現できるけど、話はまとまってないですから!残念!話が脱線しすぎ斬り!こんなレビューを書く俺は才能なし!切腹!(波田陽区風)2021/09/27
yumiha
49
『寝る前に読む…』が面白かったので、次巻をチョイス。「乾鮭と並ぶや壁の棕櫚箒」(夏目漱石)の、鮭と箒の対比が面白い。漱石の時代だからこその目の付け所で、今は電気掃除機だから、句にはなりまへん。「蓬食べてすこし蓬になりにけり」(正木ゆう子)は、図書室で働いていた頃に栞(小学生は栞代わりに指を挟むので)にした一句だったからなつかしかった。また、奈良の「糊こぼし」ちゅう和菓子に興味津々になった。物欲のあまりなさげな夏井いつきには好感度UP。でもセレブしか行けないような店の料理を紹介するローゼン千津には興醒め。2023/03/20
貧家ピー
7
夏井先生姉妹トーク第2弾、食べ物がテーマ。 同じものを食べて育ったはずだけど、好みが微妙に違ったりして面白い。 「オムレツが上手に焼けて落葉かな」「ある程度夫唱婦随や屠蘇をくむ」2022/03/05
MOTO
5
「厚餡割ればシクと音して雲の峰」あんこを割った時の音が耳元で再現されてく様。確かに『シクッ』だ。俳句ってすごい。2022/03/07
月と星
5
★★★素敵な句ばかり。イラストがあって,初めて状況がわかるものばかりだけれど。最初は,句の後にある姉妹+夫の雑談を丁寧に読んでいたけど,途中から疲れてとばした。『昼の月かくも淡きに舌鮃』『蕗そらまめ花見箪笥にみどり添ふ』『暗き湖より獲し公魚の夢無數』が好き♡2021/10/12