スターツ出版文庫<br> 余命一年の君が僕に残してくれたもの

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スターツ出版文庫
余命一年の君が僕に残してくれたもの

  • 著者名:日野祐希/はねこと
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • スターツ出版(2021/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784813711261

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内容説明

母の死をきっかけに幸せを遠ざけ、希望を見失ってしまった瑞樹。そんなある日、季節外れの転校生・美咲がやってくる。放課後、瑞樹の図書委員の仕事を美咲が手伝ってくれることに。ふたりの距離も縮まってきたころ、美咲の余命がわずかなことを突然打ち明けられ・・・。「私が死ぬまでにやりたいことに付き合ってほしい」――瑞樹は彼女のために奔走する。でも、彼女にはまだ隠された秘密があった――。人見知りな瑞樹と天真爛漫な美咲。正反対なふたりの期限付き純愛物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オセロ

30
母親との死別以来人と関わることが怖くなってしまった秋山瑞稀と、余命一年と診断された藤枝美咲が紡ぐ純愛物語。 図書室の裏作業を通じて友達から大切な人へと、正反対のようで何処か似た者同士の2人の関係が変化していく2人の関係がとても丁寧に描かれていました。 そして、ラストで明かされる意外な真実と2つの愛を受け止めてのタイトル回収。 とても素敵な一冊でした。2022/04/11

Peter Rabbit@ポプちゃん大好きです

27
《あらすじ・感想》ある理由をきっかけに人と関わることに抵抗を感じる少年、瑞稀のクラスにある日転校生がやってくる。放課後に図書室の整備をやっていた瑞稀のもとに転校生の美咲が来て二人で作業をすることになる。クラスに馴染む事ができなかった瑞稀は美咲をきっかけに変わり始めるが、美咲も大きな問題を抱えていた__。途中あまり面白くないなって思いましたが終盤は感動に加えて面白さも半端なくて本当に素敵な話でした。題名にある残してくれたものって何だろう?そう思いながら読むと素敵でこの本を抱きしめたくなるそんなお話しでした。2023/09/25

㌕@無浮上

16
本当に泣けます。「尊敬される人」がどんな人か、とても考えることができる本です。私はこの本を読んで、誰かを幸せにしてあげたい、元気づけたい!という夢を持つことができました。こちらの本、、、最後に女の子からとても素敵なメッセージが、、、気になった方ぜひ読んでみてください!!

rotti619

11
母親を病気で亡くし人との関わりを避けるようになった秋山瑞樹と、余命1年を宣告され延命より悔いのない人生を歩むことを選択した藤枝美咲との交流を描いたお話。余命についてかなり序盤で明らかになるので、『同盟』と称した2人がどのような時を過ごしたかが主題となる。この物語が独特なのは、美咲が思い残すことのないよう精一杯今を楽しむのが普通の流れで、実際その面もあるのだが、彼女が本当にやりたかったことが終盤明らかになると、タイトルも含めてそれまでの流れが実は別の意味合いを持つことに気付かされる点。優しすぎたのだ、彼女は2022/04/13

しん∞SHI−N

7
【君の限りある時間を、僕の出来る事全てで彩ってあげたい】母を失くし、塞ぎ込む瑞樹が余命僅かな美咲と出逢う事で、生きる意味を知る物語。己の性格と正反対な美咲を恐れていた瑞樹。日陰に咲いた雑草のような自分と太陽のように朗らかに周りを照らす美咲の天真爛漫さが眩しくも羨ましかった。だが、彼女はその命を刻々と削る余命幾ばくかの秘密を抱えている事を知る。彼女の望みを出来るだけ叶えようと奔走する瑞樹。築き上げても残る事の無い二人の時間に苦悩しながらも、美咲の夢や未来がこれからを生きる瑞樹の礎となり、行き先を照らすのだ。2022/07/26

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