- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
葬儀や法事のたびに耳にするお経とは、いったい何を唱えているのか。本書では、仏教経典の歴史から種類まで、すべての老若男女にわかりやすく解説する。紀元前五世紀、インドで釈迦が説いた教えは、幾多の変遷とともに、アジア全域に広がった。その途上で編まれた経典の数は膨大である。梵語から漢訳されて日本に伝わったものだけでも1692部。わが国で生まれたものを含めれば、3360部にもなるという。その中より特に重要と思われる150余を選び、概要を紹介する。釈迦の直説といわれる「阿含経」群、悪妻を戒める『玉耶経』、東洋のイソップ物語『百喩経』、智慧のエッセンス『般若心経』、濁世を生きる『法華経』……。さらに、日本の高僧たちによって編まれた『愚管抄』『歎異抄』をはじめ、宗派別のお経、葬儀でのお経などをやさしく解説。仏教という大河の流れを知れば、現代に生きるお経の意味と価値が見えてくる。好評の「仏教がわかるシリーズ」第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
4
お経をまとめるというのは難しい.誰もが自分の持っているものこそが最も正しいものであると主張する.ほんとうに何が正しいのかというのは判断が難しいが,何を言っているかを知る事はできる.そして自分はどの考え方をよしとするのかさえ判断出来れば,普通の人間には問題無いだろう.2013/01/30
抜け忍1号
1
2011年6月14日読了。仏教経典の歴史や種類をわかりやすく解説した一冊。主に、「般若心経」から「大日経」「無門関」まで、主要な117の経典が取り上げられており、これらの成り立ちや意味を学べる良書。葬儀や法事で聞くお経が実際に何を意味するのか、また仏教という文化の流れを知る手助けになる内容なので、初心者から仏教に深く興味を持つ人まで楽しめる作品となっている。2011/06/14
まっさん
1
教相判釈。死者の弔うためでなく、むしろ残された我々に向けられる教えがその中身。般若心経だけでなく、まとまった仏典をじっくり読んで精神修行しよう。 Prajnaparamita-hrdaya-sutra The Heart Sutra2017/07/25