「イミがわからない…」がなくなる！ こども読解力

著者名：齋藤孝【著者】

KADOKAWA（2021/07発売）

• ISBN：9784046052353

内容説明

「文章読解は公式がないから難しい……」
「どうやって読んだら効率的かわからない……」
そんな悩みは齋藤式メソッドで、全て解決！

等身大のキャラクターと一緒に、登場人物の心の動きが理解できるので、今まで文章が苦手だった人も楽しみながら深く読める。

また、イラストを使った解説で、背景知識も語彙も同時に学べて、本当の国語力がグングン身に付けられる。

さらに、三色ペンを使って、テストで、どう考えて、どこに線を引けばいいのか、一目でわかる効率的な読解方法も習得できる。

掲載作品も、近代文学から中学入試に出題された文章までを徹底網羅し、家庭学習はこれ一冊で大丈夫！

［取扱い作品］　
・近代文学
『坊っちゃん』夏目漱石　
『草枕』夏目漱石
『夏目漱石の手紙』夏目漱石
『そぞろごと』与謝野晶子
『走れメロス』太宰治
『駈込み訴え』太宰治
『人間失格』太宰治
『鼻』芥川龍之介
『檸檬』梶井基次郎
『やまなし』宮沢賢治
『たけくらべ』樋口一葉
『陰翳礼讃』谷崎潤一郎
『学問のすすめ』福沢諭吉　

・中学入試に出題された文章
『こころの処方箋』河合隼雄
『何のために「学ぶ」のか』所収「学ぶことの根拠」小林康夫
『「しがらみ」を科学する―高校生からの社会心理学入門』山岸俊男
『ユーモアの鎖国』石垣りん
『友だち幻想』菅野仁
『「食べること」の進化史』石川伸一
『対話をデザインする―伝わるとはどういうことか』細川英雄
『新・冒険論』角幡唯介
『感性は感動しない』所収「子供の絵」椹木野衣
『昆虫という世界―昆虫学入門』日高敏隆
『うしろめたさの人類学』松村圭一郎
『約束』所収「夕日へ続く道」石田衣良
『君たちは今が世界』朝比奈あすか
『蜜蜂と遠雷』恩田陸
『城のなかの人』所収「三成」星新一

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[レモン]

『草枕』と『夏目漱石の手紙』、『鼻』は本書を読まなければ意味がわからなかった。大人でも意味がわからず。さらっと流し読みしていた文章がわかりやすく解説されている。実際に子どもが読んだらどうなんだろう。著者のように噛み砕いて解説されている先生に質問しやすい環境が重要と感じる。小学生の頃、国語のテストで自信満々だった答えが×で、質問してもまったく納得できなかったことを思い出した。内容も忘れたけど。

2024/02/23

[ちくわ]

中小企業診断士の二次試験対策で読んだ本である。二次試験は筆記形式で小論文に似ており、出題者の意図を正確に把握出来ないと点数が貰えない。他人の心を理解するのが苦手な自分にはハードルが高く、この児童書で基礎固めをした記憶が（笑）。感想…読解力を鍛える＝出来るだけ自分目線で読まず、著者目線になって作中に入り込む事が肝要。だが、それは「言うは易く行うは難し」だ。無論、生まれながらに読解力が高い天賦の才を持つ人もいるのだろうが…自分の如き凡人は『幼少期からもっと読書しておけば良かった』と後悔するばかりである（泣）。

2025/05/16

[草食系教師]

小学生が読めるのか…とは正直感じた。私が読んでちょうど面白かった。笑 中学受験ならこれくらいのことを理解しないとならんのかな。大学入試レベルじゃないの？って思ってしまった。 近代文学の有名どころから評論文まで解説付きで掲載されているのが良い。これを読んで読解力が向上するとは思わないけど、こういう解説も必要だと感じた。国語の授業ってどうしても自分で読み取ったり話し合ったりして、結局何を学んだのってなりがちなので。

2021/10/25

[石川桂子]

図書館の新着で見つけて小学生に戻ったつもりで借りてみた。読解力が身につくよう、近代文学や中学入試の文章を徹底解説。ということで参考書の位置づけで良いのかな。一章では近代文学を２章では論説・小説を用いている。本の内容は、普段意識しないが「テスト」になるとそういうことかと。２章小説（13）人との出会いによって人は変わっていく『君たちは今が世界』はほんのさわりの文章だが小学６年生の頃が鮮やかに思い出され読んでみたくなった。さて、当時の私はこの本を理解することができただろうか。謎。

2025/04/29

[ぷろちゃ]

小学生の私には理解できなかったんじゃないかと思う内容だった。内容はおもしろくて、取り上げられていた作品を読んでみたくなった。特に『鼻』『「しがらみ」を科学する―高校生からの社会心理学入門』『友だち幻想』。

2022/02/07