講談社文庫<br> リバース

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講談社文庫
リバース

  • 著者名:湊かなえ【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 講談社(2021/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062935869

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内容説明

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある“闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。

『夜行観覧車』『Nのために』のスタッフが結集し、本作『リバース』は2017年にドラマ化。主人公の深瀬和久には藤原竜也。恋人役には戸田恵梨香。深瀬の親友、広沢由樹には小池徹平。深瀬の大学時代のゼミ仲間には市原隼人、玉森裕太、三浦貴大など出演し話題になった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カメ吉

879
まさかの結末でした。まさに最後の1行って感じでした。最初は何かよく分からない作品かな?って思いましたが段々と引き込まれてしまいました。予想以上の内容で面白かった。あと『クローバー・コーヒー』のコーヒーの描写がたまりませんでした!2017/03/29

ehirano1

827
最後は、“そうかなぁ(違うんじゃない?)・・・・・”というのが当方の感想でしたが、解説を読んで、タイトルの意味と隠されていた意味に(良い意味で)唯々脱帽するばかり。こんなに奥が深いとは・・・・・。2019/02/09

ユー

775
湊かなえさんは、初めて読みました。「意外な繋がり」「意外な展開」。解説の最後、太字部分に納得。その先は、どうなっていくのか、想像するしかないですね。2017/06/07

hit4papa

738
親友の事故死の責任という十字架を背負い続けている主人公。一通の手紙から、親友のこれまでをひもとき始めます。親友の事を何も知らなかったと悟った主人公は、彼の生い立ちを知るうちに辛い現実に向き合います。この無色透明感のあるキャラクター設定が良いですね。事故死であることは確実であり、はたしてそこに謎が入り込む余地があるのかが興味の中心。主人公と恋人の関係については想定の範囲内で、おやおや、面白味のない話じゃないの...と思っていたら最後の一行でやられてしまいました。finishing strokeは大好物。2019/06/08

さてさて

625
『人間の質というのは、友人の数で決まるのだと、誰に言われたわけでもないのに思い込んでいた』という深瀬。『小学生の頃から、親友と呼べる友だちは一人もいなかった』という高校時代までを過ごしてきた深瀬。そんな深瀬が『人と人とのかかわりは、一直線上にあるわけじゃないってことがわかった』と気づくことになるこの作品。まさかの衝撃的な結末に、深瀬のこれからの人生に思いを馳せるこの作品。湊かなえさんらしく巧みに構成された物語が故に、全編に渡って漂うコーヒーの芳醇な香りが、いつまでも漂い続けるのを感じたそんな作品でした。 2021/09/12

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