鬼と異形の民俗学―漂泊する異類異形の正体

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鬼と異形の民俗学―漂泊する異類異形の正体

  • 著者名:飯倉義之【監修】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • ウェッジ(2021/07発売)
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  • ISBN:9784863102385

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内容説明

■鬼はなぜ藤を嫌うのか?――『鬼滅の刃』ヒットに潜む異界の符牒 酒呑童子、百鬼夜行、ナマハゲ、羅城門の鬼… 日本人が長い歴史のなかで追いやった 怪異を具現化した「鬼」の正体とは?

[目次]
第1章 鬼と異形の系譜――古典・伝説に現れた異類たちを読み解く
第2章 日本の闇に蠢く「異形のもの」列伝――異界からの訪問者を総覧する
第3章 呪術者・異能者たちの群像――怪異と対峙した「鬼殺隊」の原像
第4章 鬼と出会える聖地――闇の民俗とパワースポットをめぐる


<監修者略歴>
飯倉義之 (いいくら・よしゆき)
1975年、千葉県生まれ。國學院大學大学院修了後、国際日本文化研究センター機関研究員等を経て、現在、國學院大學文学部准教授。専門分野は口承文芸学、現代民俗論。怪異・怪談、妖怪伝承に造詣が深く、妖怪をこよなく愛し、研究室は全国で集めた妖怪グッズであふれている。共著に『猫の怪』(白澤社)、共編著に『ニッポンの河童の正体』(新人物往来社)、『日本怪異妖怪大事典』(東京堂出版)、共監修に『京都・江戸 魔界めぐり』(NHK出版)、『日本の妖怪』(宝島SUGOI文庫)などがある。

<本文執筆>
古川順弘(ふるかわ・のぶひろ)
1970年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。宗教・歴史分野を扱う文筆家・編集者。『人物でわかる日本書紀』(山川出版社)、『古代神宝の謎』(二見書房)、『仏像破壊の日本史』(宝島社)ほか著書多数。


※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『鬼と異形の民俗学―漂泊する異類異形の正体』(2021年7月17日 第1刷)に基づいて制作されました。
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感想・レビュー

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ポチ

50
各地に残る鬼伝説(酒呑童子、百鬼夜行など)や天狗、蜘蛛、蛇…。分かり易く、サラッと読了。2021/09/14

かな

39
本の帯に「鬼滅の刃」ヒットに潜む異界の符牒と書かれていたのでなんとなく読んでみた本。最初に誤解されぬよう、本の題名に民俗学とあるように、物語とか小説の類いましてや鬼滅の刃考察本とかではありません。鬼の起源とか鬼に纏わる伝記を真面目に書かれている本であり民俗学的にみた鬼とは、天狗や異形の者、妖怪、魑魅魍魎などについて時代と共に変遷してゆく過程などが書かれている。ただ「鬼滅の刃」についてコラムで少々触れているがあくまでも人気にあやかったこじつけ的な感が拭えなかった。2023/01/15

ジャズクラ本

18
○著述は編集者で監修が國學院大學の准教授とある。タイトルの異形という文字から、奇形のことについてもふれられているのかと思ったが、そういう意味ではなかったようだ。取り扱われているのは桃太郎や八瀬の鬼の他に酒呑童子、河童、天狗などで、その派生から土蜘蛛、雷神、憑き物、ナマハゲ、アマビエなどにも筆が及ぶ。また、陰陽師、イタコ、密教僧のことにも頁が割かれている。概括的な内容で興味を持ち始めた人向き。深く知りたい人には不向きか。ただ、巻末の参考文献が充実しているので、そういう方はそちらをあたるのが良さそう。2021/08/30

14
きめつおびんじょ本。悪左府様が愛宕神社の天狗像の目に釘打って近衛帝呪殺したろって言われて「愛宕神社に天狗が飛んでるのは知ってるけど、天狗像あるのは知らなかったからおれじゃない」って反駁してんのどっからつっこめばいいかわからんな…。無惨様は八百比丘尼。藤を嫌うのはマメ科だからってよく言うけど、小豆も大豆もマメ科だしちょっと弱くないですかねっていつも思う。2022/06/11

noko

7
鬼がテーマ。鬼滅の刃には鬼が出てくるので、色んな箇所で鬼滅の刃の話しも絡めている。720年成立の日本書紀の鬼という単語が一番古い。天皇の力の及ばない東国には悪い怪物がいると思われていた。東北の朝廷に屈しない民族を指す説もあり、異民族や異邦人を鬼にした。平安京の鬼スポットは朱雀門、羅城門、一条戻橋で、貴族は百鬼夜行を恐れていた。平安時代、鬼は妖怪一般を指していたが、室町から頭に角があり口に牙があるのを鬼と言った。室町の人はもうリアルには怖がらず伝承の世界の存在だと考えるようになった。陰陽師の説明など面白い。2023/03/07

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