パッケージツアーの文化誌

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¥2,420
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パッケージツアーの文化誌

  • 著者名:吉田春生
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 草思社(2021/07発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794225238

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内容説明

旅の現場を知悉する著者が、「パッケージツアー」の成り立ちと進化の方向性を考察する稀有な社会史。
日本人の「旅」の大半を担ってきたにもかかわらず、表立って語られることの少ない「パッケージツアー」の来歴に光を当てる。
21世紀の成長産業として期待される「観光」の在り方を考えるためにも必読の一冊!
第5回草思社・文芸社W出版賞金賞受賞作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

87
ジャルパックをはじめとするパッケージツアーには何度もお世話になった。主に周遊型観光で利用したが、手続きが面倒な社会主義国や辺境地帯巡りにもよく使った。海外旅行自由化以来の歴史からツアーが生まれた経緯を辿り、他国にない「商品としての旅行」の一般化が日本人にどんな影響を与えてきたかを検証する。ホールセラーとリテーラーの違いや旅行関係法規、覚えのある旅程が組まれた理由など考えもしなかったツアーの裏の諸事情を初めて知った。新型コロナが収拾され旅行ブームが再来すれば、パッケージツアーはその主力となる日が来るだろう。2021/08/03

イエローバード

11
海外旅行のパッケージツアー(1960年代に誕生したジャルパックからコロナ以後のパッケージツアーまで)の歴史をたどり、その存在意義を旅行業界のプロが考察する。かつて海外旅行のツアコン志望だった身としては、過去のツアーの細かい日程表を見るだけで感涙モノ。ある意味マニア向けですが、マニアなら手に取って損はないデス。2021/10/22

siomin

5
パッケージツアーの歴史、ビジネスの方法、今後の提言など、パッケージツアーについてまとめた一冊。初めて行く海外旅行ならばその形態は安心するけど、語学に自信があったり旅慣れた人ならば個人旅行で済ましてしまう。そのなかでパッケージツアー、旅行会社が生き残る道として、「経験価値」に注目している。いかにツアーに付加価値をつけるのかが腕の見せ所だろうか。旅行現場の裏話が豊富で、なかなか資料として残りづらいツアーの歴史をまとめているのは貴重。ツアー創成期にあったソウル香港台北を回るものは、今もあったら参加してみたい。2021/08/11

マヌタ

4
パッケージツアー文化を追う本を読むのは初だったので新鮮だった。冒頭から感じたことは、日本人が海外に旅行できるようになってからまだ日は浅いということ。つい最近1960年代まで個人旅行の渡航は制限されており、それが開かれると一気に開花したという印象だ。その点で00年代の学生時代時代にバックパッカーとして旅できた自分はしあわせだったと思う。あとは文体が一昔前の論文調で文化を語るにはややカタい、、のはご愛嬌か。旅行業界で働く人にとっても興味深い一冊だと思う。2022/04/18

Go Extreme

4
パッケージツアー以前―1960年代の海外旅行:旅行形態  パッケージツアーとは何か:いかに生まれたか 用語を整理する 効用と意義 パッケージツアーは何を提供しているか:経験価値 システムアップ商品 ビジネスとしてのパッケージツアー:手配の仕組み 流通の仕組み こんなパッケージツアーがあった:ルック ヴァリューツアー ZERO ロイヤルマッハ ビジネスクラスの旅 パッケージツアーの未来:パッケージツアーの創意工夫 新しさはどこにあるか コロナ以後はどうなるのか:良好会社の苦境脱失はなるか 旅行商品を再評価2021/07/15

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