内容説明
ローカルブックスは、誰もが楽しく本をつくるプロジェクトです。第一冊目は、北海道の小さな村・島牧で、食やエネルギーなど暮らしにかかわるあらゆることを自分の手でつくろうとする、吉澤俊輔さんの日々を綴った本です。吉澤さんは、海水を汲んできて塩までつくる筋金入りの自給自足を貫いていますが、少年のような笑顔でいともたやすく行っている(ように見える)不思議な人物。その言葉は、海と森に囲まれた島牧の開放的な自然のように清々しく、日々を謳歌する喜びに満ちています。自然に寄り添う暮らしの中には未来への希望がつまっている。そんなふうに思える本ができあがりました。
目次
巡りゆく命の物語/さくらの咲くところのフィールドマップ/もくじ/春/春一番の森の恵み/春爛漫/学習机/種の物語/萌黄色/開墾の田んぼ/夏/自然栽培の畑/小女子漁/原始のブナの森へ/野いちごの季節/北海道の木の積み木/海のある暮らし/夏野菜の季節/ぼくらの島牧宣言/手作りの家/未来の子供たちへ/そらのレストラン/秋/豊穣の稲刈り/小さな町の小さなマルシェ/きのこの季節/オントゥレプ/竹かご作り/冬/まきストーブのある暮らし/畑からパン/海からの贈りもの/麹作り/幸せの手前味噌/藁と大豆から/身近な森の木を使って/大地に還る木の器/さくらの咲くところ/あとがき