ハヤカワ文庫FT<br> エラントリス 鎖された都の物語 上

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ハヤカワ文庫FT
エラントリス 鎖された都の物語 上

  • ISBN:9784150204228

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内容説明

かつて栄華を誇った都、エラントリス。そこは魔法の力で隅々まで光輝に満ち、突然の〈変容〉により選ばれた住人たちは神のごとく崇められた。だが十年前、魔法は突如崩壊する。都は汚泥に覆われ、それ以降〈変容〉に見舞われた人々は生ける死人となり果てた――そして今、〈変容〉が若き王子ラオデンの身に振りかかる。表向き死んだものとして廃都に送られたラオデンが、絶望の都で目にしたものは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カザリ

36
ながいし、読みづらいけど、王子、王女、教主の三つ巴、エラントリスのなぞが気になる。複雑すぎるけど、作者の手腕を感じる2015/04/06

りー

19
かつて栄光に包まれたエラントリスは神人たちと共に災厄を受け、腐食していくばかりの廃墟となった。「イズァローン伝説」を思わせる設定。アオン文字でエネルギーを操る感じが「イティハーサ」の考え方に似ている。要するにとても自分のツボをついてくる物語です。昔、古本行きにし、最近読みたくなったのですがタイトルを忘れており、頑張って探しだしました。えーと、王子の身体がいきなり朽ちだして、廃墟の都に姥捨てされて…という胡乱なストーリーしか思い出せなかったのに、よくぞ探しだせました。ボーイミーツガールものとしてもおすすめ。2020/08/19

duzzmundo

7
「ミストボーン」「王たちの道」ほとではないけど、相変わらずこの作家はハズレがないもよう。なかなかおもしろい。魔法の力で繁栄していた都、エラントリス。謎の原因によって突如として都は崩壊し、廃墟と化す。そこに放り込まれるのは病にかかり生きる希望を亡くした者たち。病にかかったかつての王子がエラントリスに送り込まれーーといった内容。他国から来た王女や宗教が絡んだ対立なども盛り上がってきて下巻へ。2020/01/08

cecilia

7
ラオデンはさしずめケルシャーみたいな感じなのかな?かっこいい。つらい境遇だけど、がんばってほしい。でも同じくらい気になるのがホラゼン!最初は嫌な悪役と思ったのに人間味あふれてて、なんか… 敵のくせに…敵のくせにー!とりあえず、絶対ディラフ危険なヤツだと思う。気を付けて!2011/07/22

てんてん(^^)/

6
単純な善悪二元論ではないところが新しい。自分の国の王よりも敵のホラゼンのほうが複雑で人間味に溢れているのが面白い。政治的な駆け引きは刺激的だし、意外な葛藤やある種の諦観も見えて、興味の尽きない人物だ。作者の宗教観なんかも反映されているのだろうか。ヒロインのサレーネも一筋縄ではいかないし、ラオデンもしぶとい。キャラクター造形が上手い作家だなあ。下巻が楽しみ。2009/08/06

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