言葉はいかに人を欺くか - 嘘、ミスリード、犬笛を読み解く

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紙書籍版価格 ¥3,520
  • Kinoppy

言葉はいかに人を欺くか - 嘘、ミスリード、犬笛を読み解く

  • ISBN:9784766427455

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内容説明

▼隠されたメッセージを暴け!
▼ポスト・トゥルースの時代、巧妙に人を操る言葉を気鋭の言語哲学者がユーモラスに解明する。
▼國分功一郎氏推薦――「ジェニファー・ソールは言葉の政治的効果に名を与えるための新しい理論的道具を我々にもたらしてくれた」

嘘をつくことと、ミスリードして意図的に誤解させることには、倫理的にどんな違いがあるのだろうか。
日常会話から政治における嘘や欺瞞、人種差別の発話まで、多くの事例を読み解き、言葉による印象・感情操作のメカニズムを明らかにする。
海外メディアで話題となった「犬笛」戦術を分析した論文も収録。政治家や差別主義者が、“暗示的に” バイアスや偏見をあおる巧妙な仕組みを詳らかにする。

國分功一郎氏による推薦文全文
――無数の仮定を立てて言葉を論じる言語理論でも、社会情勢を直接に批判するラディカルな政治哲学でもない。統計やジャーナリズムでもなければ、社会的無意識を扱う応用精神分析でもない。ジェニファー・ソールは言葉を唯物論的な次元で捉えつつ、その政治的効果に名を与えるための新しい理論的道具を我々にもたらしてくれた。

目次

序 文

第1章 嘘をつくとはどういうことか
 1 「言うこと saying」とは何か
 2 嘘をつく人は「言われていること」が誤りだと信じていないといけないのか
 3 「言われていること」は誤りでなければならないのか
 4 欺く意図は何か、それをどう表現するか
 5 欺く意図を定義に組み込むことに反対の立場
 6 「保証 warrant」を定義に加える
 7 最後に残ったやっかいな問題

第2章 「言われていること」をめぐる議論
 1 背景と舞台設定
 2 「言われていること」の「非制約的な概念」
 3 「言われていること」の「制約的な概念」
 4 「言われていること」の「厳格な概念」

第3章 「言われていること」とは何か
 1 問題の分析
 2 文脈による寄与をどこまで許容するか
 3 結 論

第4章 嘘は本当にミスリードより悪いのか
 1 明確にすべき問題点
 2 主張Mへの反例
 3 無効にできる(defeasible)主張とは何か
 4 代替案
 5 複雑な代替案

第5章 さまざまな「欺瞞」を読み解く
 1 これまでのまとめ
 2 決疑論の策略
 3 「完成化」のケース
 4 エンパイアステートビルと、別の場所でしたジャンプ
 5 クリントンの発話と偽証罪
 6 マダガスカル人
 7 気配りと配慮
 8 聞き間違いにつけこむ
 9 文脈を無視した引用
 10 「言われていること」の他の用法

結 論

附録
犬笛、政治操作、言語哲学
 1 犬 笛
 2 意図的な犬笛
 3 意図的でない犬笛
 4 現在の理論が完全には捉えられないこと
 5 政治的な結果

 注
 訳者解題
 参考文献
 人名索引
 事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hryk

2
第1章から3章までは嘘とミスリードの区別に関するテクニカルな言語哲学が続き、難しいが、4章の嘘とミスリードの動特性に関する議論は面白く、著者の主張も説得力がある。附録論文の犬笛も興味深い。日本における該当事例を探したくなる。難しい本だが具体例も豊富で注がユーモラス。2021/10/20

Ryo Sogawa

0
嘘とミスリードに道徳的な差異はない、等の主張を軸に、言語の深い領域に切り込んだ論述。2021/07/27

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