内容説明
私は73歳の新人スパイ、コードネーム・ルーキー。初任務で市長を暗殺するはずが、友だちになってしまった……。福音を届けにきてペーパーナイフで殺されたイエス・キリスト。泥棒稼業の隣人マダム。うっかり摘発したワリダカ社長の密造酒工場。森で出会った巨大なリス・キョリス!? 一度ハマれば抜け出せない。連鎖する不条理が癖になる傑作ユーモア・スパイアクション。(対談・伊坂幸太郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kanonlicht
107
どんなジャンルかとひと言で説明するのは難しい。主人公はスパイだけど、サスペンスでもミステリーでもない。コメディ要素はあるけれど、それ一辺倒でもない。全編にわたって著者お得意のシュールな世界が展開される。現実味がまったくなくてもしらけることなく読めるのは、くせになるほどの独特のワードセンスと「この世界だったらこれもありだろう」という妙な納得感を与えてくれる世界観構築の上手さだと思う。2022/01/29
J D
70
部分的には面白く読めるたのだけど、総じてハチャメチャ感が半端なくてついていけなかった。残念なスパイというより残念な読書だった。やっぱり、合う合わないってありますよね。合わないなぁというこの感覚は、グレアムグリーンの「事件の核心」を読んだ時に抱いた感覚に似ているなぁと思った。たまには、こういうこともある。「次、行ってみよう!」いかりや長介風。2024/04/27
ばう
65
★★ なんなんだ、この小説は?73歳のスパイが主人公。与えられた任務は独立を目論む市長の暗殺。でもこれが本当に「残念なスパイ」。本来スパイというのはその存在を隠して隠密裏に行動しなければいけないのにこのスパイときたら玄関先で人が死に、街中でカーチェイスを繰り広げ警察署長と仲良しになり密造酒工場の摘発に一役買い、町中の有名人になってしまう。最初真面目に読んでいたら頭の中が段々大変な事になってきて「ああ、これは意味を求めちゃいけないのか」と納得する事に。破茶滅茶だけれどなんだか温かい気持ちになれる物語でした。2023/11/20
やっちゃん
58
主役が70代って、、独特な文体で少し読みにくかったがすぐに慣れた。スパイものなのに緊張感なくむしろほのぼのといていて笑えるシーンも多い。いろんな作品をオマージュして笑わせにくるので気付けなかった面白い部分も多いと思われる。2023/12/08
アクビちゃん
48
【2023新潮文庫100・図書館】「レプリカたちの夜」に続き2冊目の一条次郎さん。レプリカたちは、意味わからんドタバタ劇で、こんな感じなら私にも書けるんじゃ?!(いや、いや失礼!実際には、想像力がないので書けないけど)なんて思ったけど、この本はちゃんと続きが気になりました。ってのも、失礼だよね(^.^; 署長の「大事なのは命であって規則でない」って、考え方も、“そうだよね!”と、頷きながら、73歳の新人スパイが、市長暗殺の命を受け任務遂行できるのか見守らせて頂きました。めでたしめでたし!2023/07/30
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