内容説明
夢っていったい何?
臨床心理、人格心理、健康心理から
この不思議な現象をとらえてゆきます!
心理学の先生と、3人の教え子との“会話形式”による夢談義。
「悪夢をみないようになれますか?」
「夢のアイデアって仕事にいかせますか?」
「予知夢ってあるんですか?」
といった誰もが1度は考える疑問に対して
心理学の専門家がわかりやすくお答えします!
「夢をみる」という現象は、いったいなんだろう?
荒唐無稽であったり、意味不明であったり、ときには日常生活に支障をきたす悪夢にもなれば、素晴らしいアイデアの源泉にもなりうる。
また、夢日記をつけると心が不安定になる、消防士は出動前に火事の予知夢をみる、空を飛ぶ夢や歯の抜ける夢はなにかを象徴している…
など、夢にまつわる噂は多く、その真偽はつかみどころのないものばかりだ。
夢は自分だけのものであり、他人と共有したり比較したりすることができない。
すなわち、夢とは自分自身だといえるのだ。
「夢は心の天気予報」「夢は心の羅針盤」ととらえる著者が、心理学からこの不思議な体験を解明する。
今晩、夢をみるのが楽しみになる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
106
私たちは毎日寝ます。その中で夢を見ることも多いでしょう。夢を見ないと言っている方も忘れているだけかもしれません。自分の記憶を睡眠中に整理整頓しているのかなぁと私は考えています。私は夢の中で臭覚や味覚、触覚を感じます。…昔みた記憶に残る夢で口の中にヤットコを入れられて歯を砕かれていく夢の解説がありました。仕事や健康、自分を取り巻く物事に対する自信のなさが連動しているのだろうと…。口の中が砕かれた歯でジャリジャリで血の味がして痛み、絶望感ハンパ無く、もう生きて行けないと感じ目が覚めました。自信がなかったのね。2024/08/04
紫羊
23
普段はほとんど夢を見ないのに、年明けに印象的な夢をみる。毎年のことなので不思議。今年もインパクトのある夢を見た。この本は心理学の研究者による夢のあれこれが、3人の卒業生との会話の形で書かれている。雑学的な内容で興味深く読めた。ただ本の内容とは別に、出版物としては、誤字誤植をはじめとして到底あり得ないほど雑な代物だった。校閲が甘いというレベルではない。担当者は多分一度も読み直していないと思う。せっかく面白い本なのにもったいない。2023/01/09
こつ
18
夢をよくみます。夢占い大好きなのですが、当たっているようなそうでもないような。自分の経験や気持ちを整理するために夢をみているという観点から考えたら、解釈が広がりそうです。明晰夢昔はたまにありましたが最近はさっぱりです。加齢も関係あるのでしょうか。2022/02/17
Go Extreme
3
夢の理解は生き方への理解 睡眠と記憶:とりあえずの記憶ストック・進化の戦略 ゾウの眠りは短くネズミの眠りは長い 健康と睡眠障害:夢の認知行動療法 現実と夢の連続性仮説 メタ認知 予知夢と夢遊病:レム睡眠行動障害 目がみえない人の夢、耳がきこえない人の夢:夢にはフォーマットがある 夢とパーソナリティ:夢にはトリガーあり 怖い夢と空を飛ぶ夢:空を飛ぶ夢のメタファー 悪夢と病理:強迫性 悪い予兆 悪夢の治療と現実へのリハーサル:イメージイクスポージャー法 明晰夢とクリエイティビティ 夢とのよりよいつきあい方2021/10/12
ケンサン
1
表紙裏のコメント→夢には意識下では思いもよらぬ人や物事が出てきたりするから、ある意味で、自分から自分へのメッセージ…一つひとつの夢にまったく脈絡がないわけでない…必ず自分の記憶の宇宙が発信源…このメカニズムに気づいていないと、うまくメッセージが受けとれない●そのときどきで、現実のリスクをシミュレートしており、必ずしも巻き込まれる必要はなく、すぐに忘れる夢はそれで良い…イメージできるのは成長の可能性あり…夢をポジティブな予言の自己成就に…夢はロジックと感情を超えた先にあり、心の天気予報でなく羅針盤に…2023/07/08