角川文庫<br> 殺人ゲーム

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角川文庫
殺人ゲーム

  • ISBN:9784041107959

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内容説明

海沿いの屋敷で開かれる大富豪ルーカスの結婚式に招かれたジェマと夫。式の朝、ルーカスの妹アレックスが
水死体となって発見された。その死は自殺とされたが、1年後、再び屋敷に集められた招待客は、“殺人ゲーム”に
参加することに――。昨年と同じ状況で、真犯人を推理し合うのだ。その場に居合わせたステファニー刑事は、
ある女性の失踪を追っていたが。2つの真実が明らかに。

「並外れた構成力。スリリングな人間模様。抜群に面白い本格ミステリ」(大矢博子・書評家)

「優れたツイストが徐々に明らかになる」「優れたプロット」と英メディアで評されたミステリ作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

90
結婚式を控えた大邸宅での事件は事故なのか?その一年後に事態は再び動き出す。当時と同じ料理、当時と同じドレス、そして当時と同じ容疑者たち……。一人称の語りが複数存在するし、三人称の語りも複数存在する。ややこしいんじゃ〜、と翻弄されました。しかし第2幕からグイグイ引き込まれて一気読み。とても面白かった!今回はわたし犯人が分かりましたよ、エッヘン!2021/08/09

しゃお

40
大富豪ルーカスの結婚式当日に自殺したアレックス。他殺だと信じるルーカスはその一年後に当日のメンバーを集めてゲームを強要し真犯人を見付けようとするのですが、誰もが何かしら秘密を抱えている様子を見せ、語り手となる主な女性達も信じられず、混沌とした様相に真相がなかなか見えてこず、なんともモヤっとしたものを抱えながら終盤に雪崩こむ展開に一気に読みです。正直ツッコミどころもありますし、それほど意外性は無くある程度真相は見えてしまいましたが、皆が疑心暗鬼になり苦しくなる胸の内や痛み、焦燥感が真に迫るものがありました。2021/09/01

うまる

39
参加者みんなが探偵であり容疑者であるという疑心暗鬼になるゲームと、各人の不穏な雰囲気が絡み合って楽しい。こういうのは、後ろ暗い事がある人達が集められるのが一般的だけど、何も知らないのに巻き込まれた妻の視点で展開するのがとても効果的だったと思います。1年前の話から始まるので、現在のゲームが始まるまでそこそこの長さがありますが、読み易いのでサクサク進みます。真相はあらかた予想通りで驚きはなかったけど、見せ方が良かったので最後まで楽しめました。タイトルがデスゲームっぽいのと、帯の誇大広告で損してる気がします。2021/09/09

かもめ通信

22
Twitterのプレゼント企画に当選してKADOKAWAさんから戴きました。タイトルから凄惨なシーンも覚悟して読み始めましたが取り越し苦労で、じっくり腰を据えて考えるタイプの心理ゲームを堪能。2021/08/18

yukaring

19
大富豪ルーカスの結婚式の日にその妹の死体が発見され自殺と見なされるが、ルーカスは集まった友達たちの中に殺人犯がいると言い張り、ちょうど1年後に友達たちへ謎を解くための殺人ゲームを強要する・・。 過去の誘拐事件と、更にある女性の失踪事件が合わさったかなり読みごたえのあるミステリ。 主に4人女性の視点から描かれ、疑心暗鬼になりながらも必死で考え行動し、謎を解こうとする緊迫感が伝わってくるサイコ・スリラー。誰か何を隠しているのかそれは事件に関係あるのか、初読みの作家さんだけれど読んでいてかなり引き込まれる物語。2021/08/17

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