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内容説明
1983年、当時20代であった浅田彰の『構造と力』がベストセラーになり、フランス現代思想を源流にもつポストモダン思想が日本でもてはやされた。しかし、ニューアカデミズムと呼ばれたそれらの思想は、相対主義の烙印を押され、まもなく世間一般から忘れられてしまう。ニューアカは一時の流行にすぎなかったのか? じつは、現在の成熟した日本社会の見取図を描ける唯一の思想として、まったく古びていないのではないか? 浅田彰、柄谷行人、東浩紀、福田和也……日本における思想潮流を現在の視点から再検討する。 [主な内容]◎1983年の思想 ◎終焉をめぐって ◎フランス現代史のおさらい ◎ファーストインパクトとしての浅田彰 ◎柄谷行人とシトたち ◎セカンドインパクトとしての東浩紀 ◎社会学と心理学の隆盛 ◎ラカンはわからん? ◎ナショナリスト福田和也 ◎スキゾ対動物 ◎幻滅を超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
22
この分野にはあまり詳しくないのだが、ポストモダンというよりもニューアカデミズムについて語っているのではないだろうか。当時もてはやされた浅田彰・柄谷行人・東浩紀らを取り上げているのだが、よく理解できなかった。哲学や思想というよりも、なにか心理学とか精神学のような気がする。日本経済が豊かになり衣食足りてきて生活不安がなくなったと思われたこの時期、個人とは何かという問題に行き着いたということだろうか。そこには形而上学的なところとか生活感的なところがなく文化論のようなもの。時代が変わって消え去ったということか。2016/01/31
toji
5
理解度5割くらいだが、最終的に著者の言いたいことはよく分かる気がする。現前するこの世界の自明性に疑問を持ち、新たな世界を提示するような芸術家や思想家(決してAIではない)は誕生しづらくなっている。事実、本書の出版からは15年以上経つがまだいない(と思う)。その時までに、著者ほどにまでなるのは難しいが、せめてこれまでの議論を押さえられるようにはなっておきたい。2025/01/13
SOHSA
5
ポストモダン…。語るのも懐かしい。学生から社会人となったころの20代の自分の人生で、また、当時の世相風俗として、浅田彰「構造と力」のブームというかフィーバーはいったい何だったのだろうか。 浅田彰、中沢新一、柄谷行人、そして栗本慎一郎等々。 当時も、趣旨の半分も理解できていなかっただろうが、本書はあらためてあの時代を振り返る手引きになった。単なるフィーバーではなく、ひとつの現象としてあるいは潮流として、あの時代をもう一度見つめ直してみる必要があるような気になった。2012/11/14
たりらりらん
5
最近、近所の医者が今はもう大学院が昔の大学みたいになっちゃってるよねぇとおっしゃっていたのを思い出した。周りの話を聞いていても、大学での出来事として学問について語る人というのは、驚くほど少ないということを実感している。「知性とは無意識の欲望に真摯に向き合おうとすること」本書は、ポストモダンにいきつくまでに、フランスの現代史からおさらいしてくれます。ただある程度わかっている人が読むほうが、理解しやすいかなと。全体をばーっと見るという感じ。しっかり勉強してから戻ってきたい。2010/12/04
クマ
4
フランス現代思想(実存、構造、ポスト構造)の流れをざっくり説明して、その流れの中にあるとされる浅田、柄谷、東などが日本のポストモダンにどのような影響を与えたかの流れをできるだけ全部説明しようとした本。ただ、端折ったりしたためか、この本を読んだだけだと分からない箇所が多々ある。哲学史は詳しくないので、内容が正しいのかは分からないが、ポストモダンに深く入っていく前の入門書としては良さそうな気がする。また、東浩紀の動物化するポストモダンまでの流れが分かった。2023/01/13
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