内容説明
待ったなしの進行性ガンを患い、地元クリニックに紹介されたのは東大病院。日本最高学府での治療に束の間、安心するが、そこで体験したのは患者一人ひとりの要望に合わせた医療ではなかった。一旦、思考停止に陥れば、ベルトコンベアのように勝手に手術へ進んでいく。切らずにどう治すか。自分にぴったりの医療の見つけ方。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
93
ステージ3の食道がんで、手術をしないという選択をしたジャーナリストの闘病記。がんを診断され、最初は東大病院に入院。そこでは、医師からの詳しい病状の説明はなく、患者の主体性は置き去りにされていた。そのままベルトコンベアに乗ってしまえば、抗がん剤→手術へと流されていく。この状況で手術を受けるわけにはいかないと不信感が募り、セカンドオピニオンを受けてこの病院に見切りをつける。彼の行動は、「医師と病院に任せきりにしない。自分の病気と治療法を理解し、運命は自分で決めていく」ということであった。→2021/12/09
Hidetada Harada
8
週刊東洋経済で「ヤバい会社列伝」を連載中の金田さん。その人となりを知りたくて、最初に選んだのが本作でした。病院・医療界という強者に、がん患者という弱者の立場から一石を投じるという、まさにジャーナリズムを体現した作品。「食道がんステージ3」という重いテーマを軽快なタッチで表現。おもしろかった。2023/11/18
さとる@パクチー
1
食道がんステージ3になった執念の闘病ルポ。東大病院に不審感(説明足りない・会ってもくれない・喉にもがんあるかもしれない)→千葉柏の葉のがんセンターに転院→手術直前に放射線治療に転換(肉体労働に近い記者仕事に復帰する為)→抗がん剤しながら1ヶ月連続放射線を当てる→生検はOKになる、食道がん手術は片肺を潰し肋骨折る8時間以上の大手術、著者のようにツテや患者仲間からの情報収集・努力で治療選択できるのは稀(田舎には病院の選択肢ない)、東大はベルトコンベア式の治療、「患者にできるのは病院と医者を選ぶことしかない」2023/11/16
CH3COOH
1
がん発覚から治療までの経過がとても丁寧に書かれている。筆者の職業柄、いろいろなつてがあったのは幸運だと思う。様々な選択肢がある中、納得のいく治療法を選択できたのも幸いだ。ただし、治療法が納得いくことと、治療が上手くいくことは別問題なのが難しい。また、筆者の病状や、関東在住という住環境等が、選択肢を複数もたらせてくれる要因となっており、そうではない患者も沢山いることと思う。しかし、様々な状況の患者がいる中、確実に一つの参考になる書籍となるだろう。2023/01/12
ふじひろ
1
この作者と同じ食道ガンになり、色々情報を検索していく中でこの本を見つけました。自分はステージ1で手術と化学放射能治療のどちらか選ぶように言われています。でもこれはどちらもステージ1での標準治療になっている中での選択。 作者は標準治療に外れた道を選択している所は凄いな、勇気がいると思います。 「自分が治療選択する」には非常に同感します。結果として悪い方に行く可能性はあるけれど(後悔はすると思うけど)、その時に医者とか他人に恨みを持って生きたくないから。2022/10/15
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