徳間文庫<br> おれの墓で踊れ

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徳間文庫
おれの墓で踊れ

  • ISBN:9784198946661

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内容説明

フランソワ・オゾン監督「Summer of 85」原作!
21年8月公開

はじめての「心の友」を失い
傷つき混乱する16歳の少年の心理を
深く描いた話題作。

16歳の少年ハルは、
「死んだ友人の墓を損壊した」という罪で
逮捕された。
だが「なぜそんなことを」という問いに、
ハルは答えようとしない。
深夜、18歳で死んだ友人バリーの墓で、
ハルは何をしようとしていたのか。
バリーはなぜ死んだのか…

ハルが唯一信頼する教師オズボーンの勧めで
書き始めた手記から、次第に、
ハルとバリーの絆と破局、
ふたりが交わした誓いが明らかになる…。

最も残酷な形で恋を失った少年の混乱と再生を描く、心に響く青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブラックジャケット

16
青春小説というジャンルには若書きの名作が数多くある。本著もその例かと思うほど、エネルギッシュな文体に魅せられた。ところがベテラン作家の青春小説で、新聞記事から、友人の墓を損壊した少年の記事からヒントを得たという。どちらかが先に死んだら相手の墓の上で踊る、という奇妙な誓いを互いに立てたという。1980年代のイギリスの海岸を舞台に繰り広げられた、加速する青春小説は色が褪せない。ソーシャルワーカーの報告書が登場するが、こちらが著者の視点なのかもしれない。若くない人が書いても、輝いていれば良い青春小説なのだ。 2022/05/11

ねおん

8
書店で見かけて、映画版の装丁と“おれの墓で踊れ”というタイトルに惹かれて購入。10代の少年の切なさ儚さ痛さが描かれていて、こちらも切なくなる。構成が面白くて、全体的に主人公自身が何があったのかを文章にしている形なので、本当の本当のところは語られていない,二人だけの物語なのだなぁと思わされる。新しい未来を見て進んでいかないといけないというのは少し悲しいことではあるけれど、生きている限りはそうしないといかれないのかな。小説を読んでから映画も観てきたのだけれど、とっても良かった!2021/09/01

かしこ

5
面白かったよ…イギリスの中流下級の高校を卒業する年頃の少年たち。ヨットとバイクで遊び、親の経営するCD屋で少年2人で働く。若者の生活はその時代の流行に彩られている。だから時が経てばすぐ古臭く感じる。それが若者らしさ。 ひと夏付き合い、別れの大喧嘩をして、すぐバイク事故で死んでしまう年上のバリー。喧嘩の原因になったノルウェー人少女が残されたハルにあんたの性格の悪かった点は…と分析するところが良かった。私にも2人の性格や恋がわかった。もっとドロドロしてもいいのに、すごくドライなところがイギリス小説っぽいな…2025/02/28

かりめろ

5
昨年のブックサンタのサイトで江國香織さんが子供たちに贈りたい本として推薦していたもの。死んだ友人の墓を損壊した罪で逮捕された少年ハルが教師の勧めで書いた手記という形をとっており、正直読みづらかったけれど、書き、読み、考え続けることで愛する人を突然失った悲しみからハルが自分を取り戻していく物語。映画も見たいな。2024/02/16

青猫ノラ

4
それぞれの立場から浮き上がる物語。書くことが癒しと成長につながるストーリーは多いけど、これは完成度高め。2024/02/19

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