岩波ジュニア新書<br> アンネ・フランクに会いに行く

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岩波ジュニア新書
アンネ・フランクに会いに行く

  • 著者名:谷口長世
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 岩波書店(2021/07発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005008797

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内容説明

ナチ収容所で15年の短い生涯を終えたアンネ・フランク.第二次世界大戦が終わって70年以上が経過した今もなお,世界各地で戦乱の犠牲者はあとを絶ちません.なぜ,アンネや世界中の何の罪もない普通の人々が殺され,傷つけられ続けなければならないのでしょうか.アンネの生き抜いた時代を巡る旅を通して平和の意味を考えます.

目次

はじめに┴第1章 ◆ 「アンネの家」との出合い┴ベルギーへ渡る/西フランダースの第一次大戦の激戦地跡を巡る/アンネの住んだ街・アムステルダム/ユダヤ人女性聴講生の秘密/ユダヤ人映画制作者の数奇な生涯┴第2章 ◆ アンネのルーツをたどる┴十年後に「アンネの家」を再訪/なぜ日本人はアンネが好きなの?/ドイツ再統一と雪解けで現れた第二次大戦の傷跡/アンネのルーツをフランクフルトに訪ねる/呪われた一九三三年──欧州と日本┴第3章 ◆ アンネ一家はなぜオランダへ逃げたのか┴アンネの両親がアムステルダムを選んだ理由/アンネのお父さんはヒトラーの上官だった/「嘘をつくなら大きな嘘をつけ」──世界現象だった全体主義/アムステルダムのアンネ──幸せな日々┴第4章 ◆ ドイツ軍が侵攻┴ドイツ軍がやって来た/ナチ・ドイツ占領下──地獄の足音が近づいてくる/「ユダヤ人はすべて抹殺すべし」┴第5章 ◆ 不安と希望の隠れ家の日々┴未来を夢見た,聡明なアンネ/アンネ一家の逃亡を支えたミップ・ギースとの対話/死の召喚状と隠れ家への逃亡┴第6章 ◆ ヒトラーの「わが人生の学校」ウィーン┴ミップとヒトラーは同郷・オーストリア出身/ホームレス時代ヒトラーの影をウィーンに追う┴第7章 ◆ 「アンネの家」が急襲される┴運命の朝/「アンネの家」の人々を密告したのは誰か/悲しみのウェスターボルク中継収容所/地獄行き列車は毎週火曜に発った┴第8章 ◆ アウシュビッツ生還者たちが語る┴運命のアウシュビッツ行き最終便/生還者の語る生き地獄/アンネを苦しめたアウシュビッツへの旅┴第9章 ◆ 凍てつくベルゲン・ベルゼン収容所へ┴「空腹が人間をすっかり変えてしまった」/生還したアンネの親友を訪ね,イスラエルへ/収容所でのアンネとの最後の奇跡的出会い┴第10章 ◆ そして戦争は終わった┴唯一の生存者アンネの父の生還/「死者はここで安息を得られるだろうか」┴終 章 ◆ 戦争の二十世紀から平和の二十一世紀へ┴人間は猛獣より崇高だろうか/戦争と平和──舞台裏で通じる軍産複合体/矛と盾/人の心に宿る天使┴あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

36
本書は、ジュニア向けということもあってか、アンネの日記の内容にはほとんど触れることがなく、隠れ家に移るまでと収容所でのアンネの境遇に多くのページを割いている。そのほうがアンネの辛さが伝わり、戦争の悲惨さや理不尽を教えることができるとの判断からだろう。しかし、アンネ・フランクに世界の人々が惹かれるのは、ナチスの犠牲になった可哀想な少女だからでは決してなく、窮屈で過酷な隠れ家生活の中でも夢やユーモアを忘れず、想像力で退屈な日常を懸命に彩ろうとしたからだし、少女としての悩みや葛藤を瑞々しく、(つづく)2018/08/02

シュシュ

29
民主主義の危うさを感じた。一人一票は公平なようであっても、よく調べて考えて投票する人もいれば、ネトウヨのTwitterやポスター写真だけを見て気軽に投票する人もいるのだ。ヒットラー政権はそうやって誕生した。ナチの個人献金者に米国の自動車王のフォードがいたことに驚いた。戦争をなくすには軍産複合体をなくさないと…。著者が叔父さんから聞いた話に人として希望を感じた。戦争中に、密林で日本兵一人と米軍兵一人がばったり鉢合わせになり驚いて、どちらからともなくニヤリと笑い互いに手を振って別々の方角に去っていったという。2018/10/20

Nobuko Hashimoto

26
学生のおすすめの一冊。著者は78年に欧州に渡って以来、長期に渡ってアンネの足跡を辿る取材を重ねてきた。そのため本書には、現在とは違う収容所跡の雰囲気や受け入れ体制の様子や、当時を知る関係者の生の声など貴重な体験や証言が散りばめられている。そうした証言者自身の体験や言葉の方が興味深かった。特に「アンネのストーリーはごく一部」だという証言者の言葉は重い。もちろん一人の人物の人生を追うことにも意義があり、矛盾・対立することではないが。それにしても写真が少なくて残念。記者時代に撮った写真は個人では使えないのかな。2019/02/11

りえこ

21
興味深く読みました。収容所にいた人の話が聞けるのがすごいなと思いました。ミープさん、100歳まで生きたなんてすごいなー。実際に生きていた場所を訪れるの、自分ではなかなか出来ないので、空気感が伝わってきて読んで良かったです。2019/10/02

ケニオミ

17
アンネと直接かかわった人や、アンネと同じ辛い経験をした人とのインタビューを通して、アンネの生活を浮かび上がらせる内容でした。ドアの開け閉めで直接冷気に触れるベッドで、チフスに侵されながら「早く締めて」と言い続けてたアンネ。最後にはその言葉も発することができなくなり息絶えてしまったアンネ。その数週間後に収容所の解放があったとはあまりにも酷な運命だとしか言えません。愛の反対は無関心とのことですが、他の人の気持ちに関心をもてる社会、二度と戦争の不幸がない世界を築きたいですね。2018/09/11

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