講談社文庫<br> 海を見ていたジョニー 新装版

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講談社文庫
海を見ていたジョニー 新装版

  • 著者名:五木寛之【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 講談社(2021/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065241912

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内容説明

姉・由紀は少年とともに、海辺の基地の町でピアノのあるバーを経営していた。少年の楽しみは閉店後に、海岸で出会った黒人兵・ジョニー、ベース弾きの健ちゃんの3人で、ジャズを演奏することだった。だが、何ヵ月かして、ジョニーは突然姿を消す。ベトナムへ行ったのだろう。そして、10ヵ月ぶりに現れたジョニーはすっかり人が変わっていた。人を殺した自分にジャズは演奏できないという。ジョニーはピアノを拳銃で撃ち抜き、店を飛び出した……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

44
五木寛之氏の初期の短篇集。表題の『海を見ていたジョニー』を初めて読んだのは中学生の頃。その時は深く感銘を受け、ずっと思い出に残っていた作品。50年ぶりに再読。クラス会で何十年振りかに初恋の人と会って、”会わないで良い思い出のままの方が良かった”と同様の印象でした。色々な小説を読んで、私も擦れてしまったのでしょうか。2022/07/16

かんらんしゃ🎡

34
★ジョニーって、女を2時間待たせたうえ元の踊り子でまた稼げるわと言わせたヤツだろ。モリミーの四畳半でも見かけたな。戦場にも行ったと聞いたぜ。本が書かれた頃はベトナム戦争真っ只中。戦地から生きて帰ってもPTSD。もうピアノは弾けないと言っていた。けど苦悩を知ったからこそ本物のブルースが演れるんじゃねーの。誰もそう言ってやれなかったのは残念だ。★学生の頃、五木寛之と公房ばかり読んでいた。50年たって図書館で借りた本は、字は小っちゃく紙は黄色くくすんでいて、思い出はやっぱりセピア色だった。 2022/07/27

peace land

7
五木寛之の初期の作品ということで、読みました。雰囲気のある静かな作品でした。突き放すように書かれていて、その中に作者の苦悩も見え隠れする味わいの深い作品でした。これからずっと書き続けているのだから、すごい作家だと思いました。2022/01/05

かずぺん

6
最後にどんでん返しがあって、それが自分自身の詰めの甘さにつながるところがいいですね。2021/09/01

明石

1
楽しみにしていた名作短編小説の新装版。これがデビュー翌年の作品とは、、五木寛之氏、天才では?2021/07/20

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