内容説明
「対話型論証」とは、他者と対話しつつ、根拠をもって主張を組み立てる活動であり、学校や大学で「深い学び」を追求する際の中核的な活動になりうる。対話的論証モデルは、既に複数の大学や中学・高校で実践されており、教科に根ざしつつ教科の枠を越え、さらに学校と社会をつなぎながら資質・能力を育んでいく上で一つの鍵となる。
目次
はしがき
第I部 理論編
第1章 なぜ、対話型論証なのか
1.この時代を生きるのに必要な力
2.対話型論証とそのモデル
第2章 対話型論証モデルの成り立ち──トゥールミン・モデルと三角ロジック
1.トゥールミン・モデルとは
2.さまざまな教科での三角ロジックやトゥールミン・モデルの受け入れられ方
第3章 対話型論証モデルの展開
1.トゥールミン・モデルの拡張
2.対話型論証モデルのバリエーション
3.「シンキングツール」との違い
4.「知の理論」に向けて
第II部 実践編
第4章 日本の教育に求められる対話型論証
1.グレタのスピーチ
2.PISA調査問題から
第5章 中学・高校での試み
1.高槻中高での学校ぐるみの取り組み
2.中学社会科における探究の授業──中学2年「明治維新」
3.高校国語における探究の授業──読むことと書くこと
第6章 大学での試み
1.高大接続と大学入試
2.現在の大学に求められる教育とは
3.アカデミック・ライティングの取り組み
4.初年次セミナー「学力・学校・社会」
終章 対話型論証モデルの可能性
1.知識はどこに?
2.対話はどこで?
3.「型はめ教育」か?
あとがき
文献
索引
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