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内容説明
フィンテックは以前から将来的な市場拡大が期待されてきたが、2020年コロナウイルス感染拡大による“非接触型”ニーズから、イノベーションが加速している。
本書は、Google、Amazon、Facebook、Apple、ペイパル、ストライプ、アント、アファーム、コインベース、キャベッジ、ロビンフッドという、これからの銀行業界に大きな影響力を持つ世界最先端11社を分析することで、2025年の銀行の姿を読み解く未来予測書である。
著者は、米ニューヨークの銀行出身、その後グーグルで金融機関を顧客にフィンテック導入のコンサルティングに従事した経歴から、現在、特に「フィンテック」を専門とするベンチャー投資家として活躍している稀有な経歴の持ち主。
ここでのポイントは、ベンチャー投資家が未来予測をするということにある。
フィンテックを含めたテクノロジーに関する未来予測はさまざまな視点から提示されているが、アカデミア、エンジニア、ジャーナリストが行う未来予測には決定的に欠けている点がある。
それは、ベンチャー投資家が行う「どのように投資し、儲けるか」という観点だ。
なぜなら、テクノロジーはその革新性だけではなく、ユーザーに受け入れられなければ、広く普及することはないからだ。
本書では、そんな「金融×テクノロジー×ビジネス」の交差点にいる同氏がファクトベースで2025年の銀行の未来を描くものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sam
36
いろいろな新興企業や新しい潮流が紹介されていて「へーなるほど」とは思うものの、かと言って著者なりの新しい思想や考え方が提示されているわけではなく、最後には「飲み会のススメ」まで出てきて少々鼻白んだ。さすがにいまどき銀行の経営層だってこうした現状は知ってるだろうし危機感も持ってるのではないかと(普通は)思うが実態はそうでもないんだろうか。2021/08/02
ぼっちゃん
30
アップルバンクが出来た場合、2,3年ごとに10万円ほどするスマホを購入してくれるユーザーを確保するため、振り込みなどの手数料は全て無料で、すべてスマホで完結することができるなどよくわかった。グーグルは位置情報からどの駐車場に何時間止めたかわかり料金も自動に引き落とされる実験をしており、さらにそれが進化すると買い物の棚の位置までわかり、レジもなくなるとは驚き。2021/07/18
はるわか
14
既存の金融サービスを破壊するハイテク企業:アップル(銀行を再定義)、アマゾン(早く安い銀行)、フェイスブック(国際送金)、グーグル(グーグルペイ)、ペイパル(ネット決済)、ストライプ(ネット決済)、アント(中国)、アファーム(ローン)、コインベース(証券取引)、キャベッジ(ローン審査)、ロビンフッド(ゲーミフィケーション) 。メガトレンド①すべての銀行手数料が0になる、②預金量よりデータを持つ銀行が未来を制す、③24時間365日開いている銀行が標準に。2022/01/14
てつJapan
13
前半がGAFA他既存銀行を脅かす海外企業、後半が今後金融業界に起こりえるメガトレンド論。前半部が新聞を読んでいればおおよそわかる情報で面白さを感じず、読むのをやめそうになった。海外送金について書かれていることを期待したがあまり載っていなかったです。2021/10/29
鈴川愛夏
2
#読了2023/01/10