集英社文庫<br> DEVIL’S DOOR

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集英社文庫
DEVIL’S DOOR

  • 著者名:東山彰良【著】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 集英社(2021/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087442625

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内容説明

「マニピュレイテッド」と呼ばれる人型AIが自由に往来する近未来。自由都市サン・ハドクには、人とマニピュレイテッドと、そして悪魔が生きている。近年、悪魔が仕業の事件が多発し、一方で、人間によるマニピュレイテッド狩りが横行していた。マニピュレイテッドの射撃手・ユマは、聖書型の悪魔アグリとともに、悪魔祓いを生業としている。ある日、二人のもとにシオリという女性シンガーの護衛依頼が舞い込み……。人の心を理解し始めるAIと、人の魂を堕落せさようとする悪魔…二人の冒険が始まる!

目次

プロローグ 我が黒き聖書
01 操作されざる者
02 黒い花たち
03 魂のかたち
04 狂人と骨
05 主は与え、主は奪う
06 取るに足りない、ささいなこと
07 三つの願い
08 マニーに歌姫は守れない
09 真夜中まであと2分
10 つまらない答え
11 詩人、かく語りき
12 ラ・ムヘル・カリニョーサ
13 新しい夜明け
14 さよならの
エピローグ 魔鬼の涙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いたろう

60
これが本当に東山彰良作品?という表紙画ビジュアルの、内容も東山さんにしては珍しいSF作品。人間型のAI「マニピュレイテッド」と人間が共存する近未来の都市サン・ハドクを舞台に、男性型マニピュレイテッドのユマと本の形をした相棒の悪魔・アグリが、人間に取り憑いた悪魔と対峙する悪魔祓いの物語。ブレイドランナー+エクソシスト?というと重苦しく思えるが、ユマとアグリの悪魔狩りコンビの軽妙な会話、依頼者となる歌手のシオリとそのマネージャー、ルピタなど、キャラクター造形もよく、楽しく読ませる。そして、物語はまだまだ続く?2021/11/23

sin

55
エクソシストのAI…いや主人の生前の願いを叶えて魂を得るために悪魔の主ルキフェルに繋がるつてを求めてオチャメな悪魔の書アグリッパと共に悪魔を狩る人造人間マニー!マニピュレイテッド=人造人間に両親を殺されてマニピュレイテッド差別派の旗頭とされる歌姫の近辺に悪魔の姿を追うが、歌姫の奔放な振る舞いとマネージャーに挟まれて、その姿は見出だせない!悪魔を狩ったその先に果たして人造人間に魂は宿るのか?そもそも彼等の内に魂は存在し得るものなのか?アニメのようにキャラ立ちが良く、スピーディーな展開の物語だ!乞う、続編!2021/06/25

眠る山猫屋

54
東山彰良さん、調べてみたら『ナルト』の外伝を書いていたりする。そんな直木賞作家が描いた悪魔と人造人間の奇妙なエチュード。ヒト型AIが人権(?)を得た世界、主人公ユマは今は亡き主人の遺志と財産を継いで、悪魔を追い求めている。それはAIに魂を降ろす為。相棒は本の形をした悪魔アグリッパ。彼らは圧倒的な“力”を持つ歌姫の護衛にあたるのだが。メキシコ辺りの乾いた空気が『ブラック・ライダー』を描いた東山彰良らしい。魂を求めていながら、だが魂を感じさせるユマの言動。わがままであくまで悪魔らしいアグリッパ。(続)2023/09/06

よっち

43
ヒト型AI・マニピュレイテッドが人と同等の自由を得た世界。悪魔祓いを生業とするヒト型AIのユマがその身に魂を宿すため、聖書の形を模した悪魔アグリと契約して〈地獄の扉〉を探す近未来ファンタジー。かつての主人の意志を継いで、お喋りなアグリを相棒に導きの悪魔を探し求めるユマ。そんな二人が遭遇する悪魔絡みの事件、そして悪魔的な美声で人々を魅了する歌姫シオリの護衛任務。テンポの良いストーリー展開で、心を解さないAIが変化し、魂を堕落させようとする悪魔とのコンビで恐るべき真実にたどり着く結末はなかなか面白かったです。2021/07/29

Junichi Yamaguchi

30
『やつに名前をつけろ』… アニメになるかな? 状況把握まで時間がかかったが、把握してからは一気だった。 続編がありそうに感じるラストに期待を持ちたい。。2021/08/10

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