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内容説明
2006年、奈良県で脳内出血を起こした妊婦が病院に受け入れを拒否され、「たらいまわし」の末に死亡する出来事があった。地方だけではなく、2008年には東京でも同様の出来事が起こり、大きく報道された。このほか、医療ミスの頻発、医師不足、地域医療の荒廃、患者負担と保険料負担の増加などなど、「医療崩壊」といわれる事態が急速に進行している。それにともなって、医療制度に対する国民の不信・不安が、ここ数年で著しく高まっている。2000年のWHOの発表で保健衛生システムの目標達成度が世界第1位と評価された日本が、なぜ医療崩壊への道を突き進んでしまったのか。本書では、財務省から厚生労働省へ出向中に医療制度改革に携わった元官僚が、医療制度のゆがみを指摘するとともに、官僚や政治家がどのように政策決定をしてきたのか、その舞台裏を解説する。さらに安心・信頼できる医療制度構築への方向を示す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わかめ
1
今回の診療報酬改定の勉強のために読みました。医療の現場では医師も看護師も必死で患者の命と向き合い奮闘しています。民主党政権になってプラス改定となりますが、より国民に優しい医療制度であってほしいです。2010/03/22
セルジオ肥前
1
元役人が書いただけあって当時の内情がわかって興味深かった。しかし「解ってんなら現役の時になんとかしろよ」って言いたくなる。2010/02/16
Dr.Pooh
1
こういう見識を持つ方に財務省官僚という職務は耐えられなかったんだろうなあ。2009/12/06
nuna
1
あとがき曰く入門書として書いたそうで、前半は医療崩壊トピックの本を読んだことがある人には新味はない。後半の医療政策に関しての記述は事実とデータについては参考になった。2009/12/02
ぽっぽ
1
深みがなくてちょっとがっかりしました。2009/11/24