内容説明
丸ごと1冊、群馬県の本当にあった怖い話!
群馬の怪奇案内人として怪談会やメディアで大活躍の著者が、県内で起きた怪奇事件・恐怖体験を徹底調査、全力取材で書き下ろしたご当地実話怪談集。
・昭和の頃、桐生駅そばで目撃された森の中のゾンビ。かつてそこでは悍ましい事件が…「マタンゴの森」
・古墳に向かって投げた石が投げ返される。石にあたった者は…「高崎の古墳と銀杏の木」
・意識を乗っ取られる高津戸峡の橋。自殺の名所の理由「美しい橋」
・いじめで自殺した少年が掛けた壮絶な呪い。前橋の一家が背負う運命とは…「呪われた男」
・断崖絶壁の途中で聞こえてくる幻の銃声の正体「谷川岳、死のザイル」
……他、戦慄の35話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
64
群馬を舞台にした実話怪談シリーズ三作目。流石にそろそろネタが尽きてくるのではないかと心配していたのだが、クオリティは前作そのままで一安心。群馬の地理に暗い身としてはやはり十全に楽しめたとは言い難いのであるが、今回は以前書籍で読んだ御巣鷹山墜落事故や谷川岳の遺体収容に関連した話もあり、そちらは元となっている事件を詳しく知るために詳しく読める。別のベクトルになるけど「マタンゴの森」とか過去の事件が嫌すぎるし。他にも「二分の一の教習所」「呪われた男」と群馬とは関係ないが嫌感十分で楽しめたし。群馬恐るべし。2021/07/27
qoop
7
最近の実話怪談本を読んでいて感じること。〈プライバシーに配慮して具体的な地名などを書かない〉旨の文言を目にする機会が増えたな、と。以前は注記の必要がないほど当然だったと思えるのだが、これは、怪異の起こった場所を特定させる方向を目指す(一部?)ご当地怪談の流行と軌を一にしているのかも知れない。本書もさながら心霊スポット探訪ガイドの趣き。ご当地怪談の地域性を担保するのは紀行風土や文化人情であってほしいと思っていたが、平準化が進む日本ではガイド的方向に進むのは仕方がないか。収録作のアベレージは高い。2021/07/04
せい
4
著者の作品の中でも一番面白い一冊!!地元の歴史と人々の生活の中と溶け合う地方怪談本の最高峰。群馬県に暮らす人々の息遣いが伝わってくるような怪談の数々にリアリティを感じる。めちゃくちゃ車の怪談が多いのがとても北関東っぽい(笑)。会話文が方言なのも雰囲気があって良い。2021/10/24
くまきち
3
kindleunlimited で見つけた初読みの作家さん。地元の怪談話をこの時期に読むのは、リアリティがあり寒くなった。全て聞いたことがない怪談話だったが、場所が分かってしまう所もあり、今後訪れた時に思い出しそう。読んでいて気が付いたのは方言の多さだった。普通に使っている言葉が標準語でないとは!2021/08/10
検尿泥棒
1
後半に凄く読み応えのある話しが載っていて面白かった。群馬県に旅行に行きたくなる。2024/01/02




