賢い人がなぜ決断を誤るのか?

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賢い人がなぜ決断を誤るのか?

  • 著者名:オリヴィエ・シボニー【著】/野中香方子【訳】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 日経BP(2021/07発売)
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  • ISBN:9784296000234

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内容説明

無意識のうちに判断をねじ曲げる「バイアス」と戦う方法

■何を買うか、どのように貯蓄するかなど、人の意思決定は必ずしも「合理的」ではなく、最適な選択をしないことも多い。同じことは、ビジネスの意思決定についても言えます。人は、経済学者が考えるような合理的な意思決定モデルには従わないので、しばしば失敗を犯します。しかも、ただの失敗ではありません。ランダムではなく、規則性があり、予測可能なミスをします。これは、「認知バイアス」と呼ばれるエラーです。
■人は他人のバイアスには気づけるが、自分のバイアスには気づきにくく、たいていの場合、自分のバイアスは克服できません。ですが、組織であれば、個々のメンバーが欠点を補いながら、バイアスの影響を最小限にとどめ、理性的な意思決定を下すことができます。
■本書は、数多くの失敗事例を通じて「認知バイアス」とは何かを解き明かすと同時に、バイアスと戦う方法を、世界最先端の組織が実践している「40のテクニック」を中心にわかりやすく解説します。
■ダニエル・カーネマン(『ファスト&スロー』著者)、アンジェラ・ダックワース(『グリット』著者)、アダム・グラント(『ORIGINALS』著者)らが激賞!

目次

■第1部 九つのトラップ
第1章 できすぎた話──ストーリーテリング・トラップ
第2章 スティーブ・ジョブズはかくも天才だった──模倣トラップ
第3章 どこかで見た覚えがある──直感トラップ
第4章 とにかく突き進め──自信過剰トラップ
第5章 なぜ、波風を立てるのか?──惰性トラップ
第6章 君にはリスクを取ってほしい──リスク認知トラップ
第7章 長期的に考えるのはずっと先にしよう──時間軸トラップ
第8章 誰もがそうしている──集団思考トラップ
第9章 私利私欲のためではない──利益相反トラップ

■第2部 意思決定の方法を決める
第10章 あまりに人間らしい──認知バイアスは諸悪の根源か?
第11章 戦闘に負け、戦争に勝つ──自らのバイアスを克服できるか?
第12章 失敗が許されない時──協働とプロセス
第13章 よい判断とは、正しい方法で下された判断──「予言ダコ」のパウルは優れた意思決定者か?

■第3部 意思決定アーキテクト
第14章 対話──多様な視点を持つ
第15章 意見の相違──異なる角度から物事を見る
第16章 組織の力学──意思決定のプロセスと文化を変える

おわりに あなたは素晴らしい意思決定を下そうとしている

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よしたけ

58
意思決定歪めるバイアスと対処法を解説。企業・政府による失敗事例(アップルストア方式を採用し失敗した百貨店:成功事例を鵜呑みにし失敗=王者/経験バイアス、ケネディ政権によるピッグス湾事件:集団思考に陥り反対意見を黙殺、等)を用い、取っつき易い。多様性あるチーム作り、悪魔の代弁者(あえて反対する人の招聘)、意思決定前の冷却時間、CEO自ら賛成・反対案を立案、謙虚さを育む(投資ファンドで見過ごした投資先を目立つところに貼る)など、対処法も実務的。大企業プロセス変革は困難だろうが、日常の個人意思決定でも十分有用。2022/01/10

Koichiro Minematsu

50
①パターン認識バイアス ②惰性バイアス ③利益バイアス ④社会的バイアス ⑤アクション・バイアス こうした認知バイアスが関与した「トラップ」が、ビジネスリーダーや組織文化に繰り返し決断を誤らせる。数個の腐ったリンゴではなく、管理するリンゴの箱が問題なのかも。2022/08/21

R

47
様々な意思決定に介在するバイアスというものを網羅した本でした。人間は、生きて、考える限り、必ずなんらかのバイアスに汚染されてしまい、真の意味でのフラットな意見というのは出せないのかもしれない。できるだけ減らすために、いくつかのバイアスを拮抗させたり、影響を少なくするよう努力する方法が書かれていた。とはいえ、知っているから避けられるものではなし、また、無意識で他人に行使もしてしまうという加害にも加担する、組織弊害も最たるものだが、人間が社会性動物である以上避けられないと思うが、抗わねばならぬ。2022/01/31

清游@草ぶえの丘で森林浴♨︎

24
ストーリーテリング・トラップ、なるほど。人は、こじれて、拗れて、落ちて落ちて、落ち切ったところが勝負だ。2021/11/28

はやたろう

16
意思決定において避けることのできないバイアスについて解説。過去の成功に引っ張られる直観トラップや自信過剰トラップ、周りに引きずられる集団志向トラップなど、9つの罠がある。(模倣トラップ、惰性トラップ、時間軸トラップ、利益相反トラップ、リスク認知トラップ、ストーリーテリングトラプ)どんなに優れた人でもこれらのトラップによって大きな誤りを侵す。2023/06/06

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