＜尊厳＞のリーダーシップ

著者名：ドナ・ヒックス【著】/ジェフリー・メンセンディーク【訳】

晶文社（2021/06発売）

• ISBN：9784794972705

内容説明

いくら対話を試みても問題の解決にいたらない難しい状況の中で、多くの国際紛争を解決に導いてきた心理学者が提示する人間関係のフレームワークが、人の〈尊厳〉を重視する「ディグニティ・モデル」。
人と組織にイノベーションをもたらすのは、尊厳を認められ、価値ある者として扱われることによって生まれる安心感。組織やコミュニティにおいて、尊厳を守るためにはどうすればよいのか? リーダーはどう振る舞えばよいのか? そのノウハウと、アメリカ各地の小学校や病院で行なわれているディグニティ・モデルのカリキュラム作成や組織変革の試みも紹介。民間、官公庁、NGO、NPO、学校など様々な組織において有効な知見となるテキスト。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Go Extreme]

尊厳に根ざしたリーダーシップを発揮するために知っておくべきこと： 尊厳を尊重 尊厳を侵害しない 尊厳の深さと広さ リーダーシップと人間の成長 尊厳を教える方法 尊厳に根ざしたリーダーシップを発揮： 生涯を通して学習と成長の模範に 場の空気 信頼 共感を始動 バルコニーに向かう 責任を取る 文化の創出： 尊厳教育を推進 みんなのための尊厳教育プログラム実践 自分の尊厳の長所と短所 侵害をそのままにしておかない 現在と未来の対立を精査する 尊厳尊重の制約 尊厳尊重の学習と実践を常態化する 人間性向上

2021/07/27

[wat0072007]

尊厳と聞くと身構えてしまう言葉だが、「Degnity=尊厳」とは人間が持って生まれた価値。本書はDegnityに関する著者第２作で、尊厳を傷つけられると人は激しく反応すること、それが紛争や職場でのトラブルの原因になる可能性が高いこと。そして、尊厳は学ばなければ身につかないものであり、リーダーは尊厳の擁護者であるべき、というのが論旨。確かに、尊厳の侵害として考え直すと理解できる事象も多く、良書。

2022/07/09