巨大中国を動かす紅い方程式 モンスター化する9000万人党組織の世界戦略

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巨大中国を動かす紅い方程式 モンスター化する9000万人党組織の世界戦略

  • 著者名:中川コージ【著】
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • 徳間書店(2021/06発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198653040

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内容説明

YouTubeでも話題の自称「マッドサイエンティスト」による新時代の中国分析解説本、堂々の登場!

言論統制や人権弾圧を平気で実行する中国の共産党一党独裁体制――
日本国内の中国理解はほとんどこのレベルにとどまっている。
しかし、こんなワンパターンの精度の低い見方では中国という国家の本当の恐ろしさはわからない。
2021年7月23日に100周年を迎える中国共産党は、国家と軍のうえに君臨する巨大組織である。
先に党があって、後に国家あり。古今東西人類史上最大の9000万人のピラミッド型利害関係組織が「中国共産党」だ。
この習近平国家主席を頂点とする中国共産党による支配を、全体主義や独裁主義と批判するのはやさしい。
しかし無慈悲で冷徹な組織成長マシーンへと成長した「党」がマネージする中国は、すでに共産主義を超越した存在となりつつあることを理解している日本人は少ない。

北京大学大学院戦略管理学科で日本人初の博士号を取得した著者が、
これまでの「中国論」とは一線を画す斬新な切り口で、党という存在を組織論の視点で根底から解き明かす。

【内容紹介】
序 章 傍らにある存在としてクールに見つめること
第一章 党があって、国家あり
第二章 チャイナを動かす紅い方程式
第三章 分析便利ツール「五権分立一統制」
第四章 魅惑の情報統制と官製アナーキズム
第五章 米中発新混沌の時代

チャイナが権威主義であることは否定しませんが、
超大国となったチャイナ内政をより解像度高く観察して情報精度を上げると、新しいチャイナの行動原理に基づいた国際関係分析や予測ができてくると僕は考えています。
商売をされている方にとっては、不可抗力としての国際的ルールメーカーである超大国チャイナの今後の動静を多角的に見極めることは言うまでもなくビジネス上で重要でしょう。
また我が国の政治や政策の意思決定者にとっても、対峙する隣国のチャイナについて「基軸となる日米同盟利益と相反する国家」や「イデオロギーや基本的価値観で対立する国家」といった伝統的なチャイナ観よりも
深みのある見方によって、新しい駆け引き(ネゴシエーション)材料のひとつになってくれるとも思います。
(「はじめに」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

47
これまでさまざまな中国論が書かれてきたが、これほどクッキリと中国が見えた本はなかった。中国共産党が国家を支配するため、党を「法治」できず、紀律監察によって統制することになる。選挙がない分、民主国家よりも効率的だが、民意を全く無視することはできない等、興味深い指摘がいくつかあった。最も印象的だったのは社会主義市場経済を「強権アナーキー混合経済」と命名している点だ。新しい事業に関してグレーな部分を黙認しておき、利益が出るようになったら「紀律」(または法律)によって取り締まるというのは納得できた。2021/08/06

まみこ

6
長年中国に住んでいる筆者が、専門である組織戦略の点から中国を語る。私達が中国や共産党に持っているイメージと、中国国民達のそれとは違うという点は、指摘されて初めて気付いた点だった。視点としては面白い。だけど、、、なんだか文章が読み難かった。文法的な問題なのか、筆者のワードチョイスなのか、理解するまでに時差が生じたりして、それがストレスでした。2023/04/14

KOBAYASHI

2
◎。中国のお勉強。反腐敗と官製アナーキズム。2022/05/12

ああああああああああああ

1
【流し読み1周目メモ】 解像度を上げる本とのこと。 組織分析の観点から平易な言葉で中国を開設 自分が獲得したいのは分析枠組み。 どうやって不祥事を処理しているのか、どうやって改革が「相対的」スピーディーにいきわたるのか、など。 事例分析→抽象論→未来の話の流れの様子なので、抽象論読んでから事例分析の章、そっから未来の話を読む感じにするのがよさそう。2023/01/14

せいや

1
中国という国家と共産党という巨大組織を筆者の専攻である組織論で細かく分析している。巷で出ている中国脅威論、中国崩壊論などで中国を叩く本とは違い、共産党という組織や人民解放軍の実態、中国国民の本音、組織体制の内実など非常に解像度の高い分析本。組織名が馴染みがないので、難しい所もあるが、現在の中国の実態を知るには最適の本だろう。混迷する現在の民主主義国家に対して、強権的に統治できる方が効率的に政治・経済を進められるメリットもあり、民衆もある程度受容している現実は知っておく必要があるだろう。2021/09/08

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