嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書――自閉症者と小説を読む

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嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書――自閉症者と小説を読む

  • ISBN:9784622090045

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内容説明

自閉症者の並外れて鋭敏で感覚的な小説体験を映しだす、豊穣な読書セッションの記録。数々の偏見を覆す驚嘆のノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

65
良書。自閉症の理解をかなり豊かにさせてくれる。今年の(学術系では)トップ5かも。2023/10/21

みこ氏

19
私は「ブレードランナー」と「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を愛しているので、第3章だけでも、と思い読んだ。知らないカタカナ語がたくさん出てきて読むのに時間がかかったけど、自閉症者の感覚の一部でも知ることができたのがよかった2021/09/28

アヴォカド

15
自閉症者がどうこう以上に、”読むとはどういうことか”について考えさせられた。私はどう読んできただろう。。。2021/10/17

まこ

9
自閉症患者との読者会でも、普通に感想を語り合う。その一方で、彼らの考えと今までの自閉症研究を照らしあわせて研究を進めていく。自閉症でない人も変わった感想持つことがあるから、特別扱いしちゃうのも。文学に触れることで価値観や感触が変わるの、もっと経験したいねー2022/10/03

急性人間病

5
超良書。脳科学的見地の紹介部はかなりハードで正直理解しきれてはいないが、「感覚と思考の調停役としての文学作品が、“思考の抽象化”に凝り固まりすぎた定型発達者・荒ぶる感覚に悩まされた非定型発達者双方にとって補完のきっかけになりうる」という主眼がASD当事者たちとの読書会から紐解かれる様子は刮目に値する。読んでいる間ずっと大江健三郎作品を想起してたのは、単に彼が障害者との生活を扱い続けているからではない。詩や歴史、語り部の口述といった記憶媒体との関わり方において非常にこの内容と重なるのだ。2021/08/28

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