内容説明
単なる散歩ではなく、「地理」の視点でもっとディープにまち歩きや旅を楽しめるようになりたいという方のための実践マニュアルです。行き先の選定から調べ方、地図の読み方、現地での歩き方など、訪問記も含めて具体的にくわしく解説しています。また、まち歩きや旅のみならず、読書やクラブ・ボランティアガイドなど、「地理」のさまざまな楽しみ方を豊富な事例とともに紹介しています。とにかく本書は、地理好きな著者の体験がギッシリ詰まっているので、読むだけでも地理的なまち歩きの面白さを体験できます。「日本橋一番地めぐり」や「図書館の旅」などは、すぐにでも真似してみたくなることでしょう。一生楽しめる趣味を探している方にもおすすめです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うののささら
86
子供の頃から地図を見るのが好きで町の名前など覚えるのも好きだった。大学のころ地理学科の知り合いがフィールドワークとしょうして旅行してたのがうらやましかった。まだ駅前の商店街の繁盛し個人の店が多かったころは旅行も楽しかったな。再開発という名のもと駅前はチェーン店で個性がなく、観光地の街づくりも無能な役人のマニュアルにより小綺麗なだけ。ただ裏へ裏へと歩いていくと思わぬノスタルジーにであえる。2021/07/31
Yutaka Matsuzawa
14
地理の授業が好きだった。今は歩くのが好き。私のことだが、そんな人が読むと楽しめ、テーマを決めて歩き回るとより楽しめると教えてくれる本。実際やってみたが、自宅から半径1kmを往復するだけでも色々と発見や疑問が出てくる。東西南北があるので最低4つのバリエーションができ、その比較が楽しい。あとやってみたのが図書館巡り。自治体ごとのこだわりや、凝った建物があったりで今ハマっている。23区の郷土資料館巡りもやってみたいな。色んな地理的アプローチのヒントをくれ、地理のアウトリーチとしていい本だった。◎2021/09/12
くみ
10
Googleマップを開かなくてもなんとなく旅先で歩けそうな旅好きの方。恐らく地理好きの方と知り合い。 方向オンチ、あまり行動範囲が広くない自分なので、 そんな方の頭の中を知りたい!と手にした本。今年の当たり本かな、と期間を延長して本を借りました。 五條市図書館で発見。 あえてタクシーを利用して、その土地を知る方法もしかり。長距離を分けて歩くことを繰り返して達成する方法。 近所を歩きたくなりました☺️ 歩くきっかけにも。コロナ禍、アフターコロナ後にも。近くや旅先を知る、行動するきっかけに。お勧め。2023/06/03
竜玄葉潤
3
先日、息子に「あんたの旅行には誰も付き合わないよ!」って言われたが、意外と同行の人はいるかもと思わせてくれた本。2021/11/16
siomin
3
「地理を学ぶ」にはどのような方法があるのかを示した一冊。作者はアカデミズム畑の人ではなく,サラリーマンを経験しているため,仕事をしながら地理を楽しむ術も伝えているのは,勤め人である私にも役立ちます。別に長い休みがなくても,そこまで遠出しなくても,少しずつの積み重ねで地理の面白さを味わえるのは,非常に参考になります。2021/09/29