ラスト・フレンズ わたしたちの最後の13日間

個数:1
紙書籍版価格 ¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader

ラスト・フレンズ わたしたちの最後の13日間

  • ISBN:9784863896178

ファイル: /

内容説明

精神的な不安をかかえ、常に自分をさげすむ頭の中の声“カオス”につぶされそうになっているミーリーン、ケラケラとなんでも笑いとはずふりをしながら、1年前の交通事故で父を失い自身も大けがを負った絶望から立ち直れずにいるカーラ、家族との関係に問題を抱えているオリヴィア。誰にも言えない思いを抱えた16歳の少女たちが出会ったのは、あるマッチングサイトだった――。「絶対に読むべき小説!」(BBCラジオ)、「手に汗握る衝撃的なスリラーだ」(大手新聞紙「ガーディアン」)とイギリスで大注目のYA小説を、代田亜香子の名訳でお届けします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

76
とてもセンシティブなテーマ。16歳の3人の少女が抱える闇や、不安、悲しみ、自己否定などから自殺のパートナーを探すマッチングアプリに行き着く。自ら死を選ぶ程の3人の苦しい状況や気持ちは読んでいて胸が痛い。3人の親に話せない、でも気付いて欲しいという気持ちが切実で泣けてくる。かなり重いテーマを扱っている作品だが、多くの十代に読んで欲しい。同じ様な問題を抱えている人の大きな希望や、勇気を持つきっかけになるのではないか。そして、親である人達も読むべき、知るべき作品だと思う。2021/05/21

星落秋風五丈原

32
まず物語に入る前に、左一頁にわたってこころの健康相談統一ダイヤルや、いのちの電話の電話番号がざっと紹介されている。えっまだ読んでもいないのに?今までこんな書籍はなかったので驚く。希死念慮に取りつかれている人が読んでしまったら、もしかしたら引きずられてしまうかもしれない内容ということか。日本でもSNSで自殺したいと書き込んだ人達を勧誘した事件があった。さて本書に登場するサイトは入り口は悪に見えて実は自殺願望の人達を救う善意のサイトなのか?いや、そもそも善意ならばわざわざ回りくどい罠を張る必要がない。 2021/07/02

わむう

29
YA本。鬱病のミーリーン、母の恋人が家にいているため居場所がないオリヴィア、交通事故で下半身麻痺になったカーラ。16歳の少女たち3人が集団自殺のパートナーを見つけるマッチングサイトで出会う。13日後に目標を達成するため事務局から出された課題をクリアしていく。若者たちの苦しみが伝わってくる本でした。2022/10/11

spatz

13
冒頭に読者への警告繊細なテーマを扱っているので同じ悩みを持つ人なら注意して読んで。三人の苦痛を抱えながらいきる若い女性が所謂ネットの自殺サイトで出会い、行動を共にする。特に子どもや思春期は、生活環境が親や社会環境に規定され、世界は狭く、例えば学校と家庭がすべてになりがちであろう。そこに宗教や人種問題、さらに病や健康状態からむとアイデンティティの悩みはより複雑化する。自殺サイトの謎は深いし面白い仕掛けにもなっている。だれにでも生きる権利はあるし、生きてく場所は必要。そして人は一人では生きられない。2021/07/29

おはなし会 芽ぶっく 

12
『おすすめ!世界の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されている読みもの。交通事故で下半身まひになったカーラ、うつ病のヤスミーン、母の恋人から性的虐待を受けるカリンの16歳の少女3人は、マッチングアプリで自殺のパートナーを探す…。自殺・インターネットの恐怖など子どもたちをとりまく環境が書かれている。2023/05/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17842479
  • ご注意事項