内容説明
2011年、圧倒的な実績を残しながらプロ野球界を去った落合博満。噂された球団との確執や過度の拝金主義といったイメージとは裏腹に今もなお、シーズンオフには落合待望論がまことしやかに語られる。孤高の天才打者にして名監督、その魅力の淵源は何処にあるのか? 2019年シーズン中には、球界を代表するスラッガー山川穂高が落合に教えを乞うた。山川の姿によって再び火がついた作家は、さらに、さらにという思いで落合の諸相を訪ね歩く。対談、俳句、エッセイ……至高の野球人を味わい尽くす一冊。
目次
序章 山川穂高、三冠王に教えを乞う
第一章 【対談】群れないスタンスに憧れて ――『あいうえ おちあいくん』を描いた絵本作家・武田美穂
第二章 思い出の落合博満 ねじめ正一のエッセイから
第三章 【対談】野球談義は塁上からベンチへ ――落合博満を追って巨人を飛びだした男・川相昌弘
第四章 一九七四年の落合博満 東芝府中硬式野球部時代
第五章 山川ウオッチャー、落合記念館を訪ねる ――ねじめ正一、太地町へ
第六章 落合を囲む人たち ――女優、大打者を俳句に詠む
終章 落合博満の気配
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
クプクプ
83
私は愛知県出身の父の影響で落合がロッテから移籍する前から中日ファンでした。落合が中日に在籍していた頃は私は青春時代に突入していく時期でした。この本では英智(ひでのり)について発見がありました。しかし、最大の山場は、ねじめ正一と川相昌弘との対談でしょう。川相昌弘のお父さんは熱烈な巨人ファンだったということや、昔は情報が少なくて監督の言うことは絶対だったと書かれていました。落合博満はアマチュア時代は野球が楽しかったがプロになってから野球を面白いと思ったことはないという言葉に美学を感じました。2021/12/21
雲をみるひと
36
ねじめ正一による落合博満論。現役選手の山川穂高など第三者とのエピソードが満載など作者の色がよく出ていて、かつ落合の魅力もよく表現されている。落合がテーマの本は自身の著書含め監督時代や退任直後に多く出版されているが他の落合本と一線を画す内容で落合好きは必見だと思う。2021/08/19
金吾
26
著者が落合選手を好きなことがよくわかりました。川相選手、東芝府中武田監督の話が良かったです。2024/10/03
秋 眉雄
25
落合博満が好きだという、ただそれだけで書かれた一冊。気持ちは分かる。落合博満には『好き』か『嫌い』かの二択しかない。どっちでもいいという選択肢はいっさい無いのだ(たぶん)。川相との対談が良かったです。2024/08/19
katoyann
25
落合博満ファンである作家による人物評論。落合が社会人時代に臨時工として東芝府中に勤め、「ペーペークラブ」という臨時工のサークルに参加していたというエピソードが印象的。天才打者と評され、勝負にこだわる一方で、社会的地位の低いとされている労働者との交流に楽しく参加していたという。表面的に話を聞いていると、勝ち組の論理を話していると誤解されがちなだけに、抑圧される立場をよく理解していたという分析が新鮮だった。 ただ、山川穂高の評論はちょっとお節介な気も。落合と対談したから落合の継承者と期待するのは「?」だった。2021/06/23
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