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内容説明
「突然周りから無視されるようになった」、「同居する伯父から虐待を受けていた」、「自分がゲイだと言い出せなかった」――。
今の10代は何に傷つき、何を乗り越え、何を伝えたいのか。
著者がSNSで募集した、フォロワーさんの10代の時のつらかった時期を乗り越えた体験談の数々。
「自分も同じ経験をしました」、「私だったら別の方法をとったと思う」など読者から様々な意見が届いています。
彼らの体験談を読んであなたは何を感じますか? 綺麗事ではすまない10代のリアルがここにはある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
41
校則に反対して、先生と恋をして、友達から無視され、いじめる方からいじめられる方に代わる。家へ帰れば親はけんか、叔父からは虐待され、実の親に会いに行こうとする。同性愛者と気づき、学校ではしゃべれなくなり、耳が聴こえなくなる。大好きな絵を教えてくれた先生が亡くなり、支えてくれたのは友達。…小学4年から大学2年の頃。巣立ち前の10代。人知れぬ悩み。見えない景色、拓けない道。模索しながら乗り越える。あっという間に過ぎ去る。振り返って思い起こす。つらかったことも糧になっている。そして今がある。生きている。2025/08/25
たまきら
39
読み友さんの感想から。本を読むって結構エネルギーがいる…そんな言葉に先日出会い、活字中毒の自分はびっくりしたんですが、その言葉のおかげでこういう淡々とした表現で重いことを短くまとめることが、当事者の人にはもしかしたら大切なのかもなあ…と気づくことが出来ました。いま、娘が真剣に読んでいます。2021/11/12
ふじ
18
コミックエッセイであっという間に読めるけれど、中身は濃い。心にくる内容もしばしば。普通なんてない。みんなそれなりに何かある。青春なんて言うけど、みんな諸々むき出しな分、トラブルが生死を問うしんどいに直結するのが10代だなと懐かしく思う。2021/11/10
ひめぴょん
17
どんな年代の悩みも後にして思えばというところはある。ただ、思春期は子どもでもなく、大人でもない。そして、視野狭窄に陥りがち。誰かに相談することでちょっとラクになることはある。そんな話が描かれている。 勇気を出して親を頼ることで適切な対応をしてもらった友達から無視の話。 人を悲しませるとか思ったことはない。自分が死んだときの誰かの哀しみよりも、自分ははるかに辛い思いをしていると思ったというゲイであることの悩み。 正解や正義は視点で変わるということで納得できた校則の話。 2024/12/12
エビ
11
自分の辛い過去を一緒に乗り越えてくれた子が、実はイマジナリーフレンドだったってお話が一番響いた。もし過去の自分にも辛い時、自分の中の空想の存在がそばにいて助けてくれたら、どう割り切るのか少し考えた。どこかでまた会えないか期待しても、会えないことに絶望するのか、一時的にも自分を救うために表れてきた、特別な存在として喜べるのか、気持ちが混在してしまう。 他にも、しっかりしたオチじゃないとか、未解決のままの問題とか、無理矢理キレイな話に着地させない点が、自分の中でどう読み込むかを委ねられているようでよかった。2025/11/09




