ちゃんと知りたい! 新型コロナの科学 人類は「未知のウイルス」にどこまで迫っているか

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ちゃんと知りたい! 新型コロナの科学 人類は「未知のウイルス」にどこまで迫っているか

  • 著者名:出村政彬【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経サイエンス(2021/06発売)
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  • ISBN:9784532520809

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内容説明

突然現れた未知の病原体に,科学はどう立ち向かってきたのか。
ウイルスの正体からワクチンの開発まで,研究の最前線を網羅しました。
感染症の時代を生きるためのサイエンスがここにあります。


目次
はじめに
不安な世界のなかで、確かなものを積み上げる

第1章 新型コロナウイルスはどうやって見つかったか
原因不明の肺炎、発生
病原体を突き止めろ
SARSの時は遠回りだった
サイバーとリアルで研究を進める
コラム:ウイルスの大きさ/ゲノム? 遺伝子? DNA?/バイオアーカイブ/コッホの原則

第2章 ウイルスってそもそも何?
ウイルスは生きている?
ウイルスの多様性
ウイルスの一生
コラム:宇宙船型ウイルス/エタノール消毒のなぞ/混ぜるな危険? インフルエンザウイルス

第3章 新型コロナウイルスとは何者か
コロナウイルスとその仲間たち
新型コロナウイルスのゲノム配列
細胞侵入の「カギ」
細胞内でどうやって増えるか
ウイルスはどこからやってきた?
新型コロナウイルスはいつ生まれたのか
コラム:クライマーのように巧みな侵入法/DNA・RNAのコピー

第4章 ヒトの体はウイルスをどのように迎え撃つか
こまめな掃除とパトロール
リンパ節で作戦会議
感染細胞を取り除く
ウイルスを武器で攻撃する
次回の侵入に備える
「抗体消失」に注目が集まった
T細胞に残る免疫記憶
サイトカインストーム
コラム:白血「球」、そんなに丸くない/T細胞とB細胞/花粉症は抗体のしわざ/中和抗体

第5章 感染するとどんな症状が出るのか
当初致死率は高かった
人によって症状の重さが異なる
においがしない
心臓や腎臓にも影響?
川崎病の患者が急増?
重症者の体内では何が起きているか
後遺症の報告
コラム:COVID─19/川崎病の発見

第6章 治療薬はどこまで開発されたか
初期の治療方針
様々な治療薬候補が登場
臨床試験で効果を確かめる
ウイルスの増殖を抑えるレムデシビル
炎症を抑えるデキサメタゾン
迅速だった大型臨床試験
新型コロナに特化した抗体医薬
コンピューターで治療薬を探す
コラム:見えてきた重症化因子/抗体医薬の作り方/イン・ビトロ? イン・ビボ?

第7章 ワクチンは実現するのか
ワクチンは体内で何をしている?
ワクチンの効果によって接種戦略も変わる
ウイルスの設計図をワクチンに
開発は迅速に、評価は慎重に
有効率90%超のワクチン
コラム:生ワクチンと不活化ワクチン/感染を防ぐインフルエンザワクチン/VDEの懸念

第8章 感染の拡大はどうすれば抑えられるか
ヒトからヒトへ感染する
疫学を駆使して戦略を練る
5人に1人しかうつさない
ウイルスは水滴に入って移動する
マスクはやっぱり有効
PCR検査と抗原検査
抗体がある≠感染しない
検査対象の考え方
コラム:報告日別感染者数と発症日別感染者数/疫学調査を支えるFETP/物体表面を消毒するには?/PCRはめんどくさい

第9章 世界的な大流行で何が見えたか
ウイルスはどのように広がったか
感染力が変化したD614G変異
各国で異なる流行状況
重症化の要因をゲノムで探る
どうすれば終息できるのか
コラム:L型ウイルスとS型ウイルス/ウイルスのゲノム解析で見る日本国内の流行状況

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

38
これはわかりやすい!様々な疑問に簡潔に回答してくれている優れものな一冊です。2019年12月から2020年12月現在に至る年表も巻末についていて感激。我が家で家族全員が夢中になったのは第5章。感染の際の症状、重症化等のデータが簡潔に説明され、小学生でもラクラク読み取れます。贅沢を言うならこれが日本のデータであれば…というところですが。いろいろなコロナ本を読みましたが、個人的にこの本が一番優れた一般書だと思います。読み終わって「ライターさん、専門家さんみなさんありがとう!」と思わず声が出ました。秀逸。2021/04/06

貧家ピー

11
新型コロナウイルス感染症について、出版の2020年12月までに、何がわかったか・まだ何がわかっていないかを説明する。「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」と合わせて読むと基本を押さえられる。 これまでの感染症研究がベースとなり、ウイルスの特定や治療薬・ワクチン開発が、ものすごいスピードで進んだことがわかった。 2021/02/22

lovemys

7
新型コロナについてもだけど、ワクチンについても書いてありました。しかし、私の知りたいのはその先で、これはワクチン初歩の話だと思う。コロナについて特化したものではない。ワクチン全般がよく分かります。2021/06/14

O. M.

3
新型コロナウイルスについて、日経記者による、2020年12月ごろの最新の知見に基づく解説。日々のニュースだでけは分からない、ウイルスの遺伝子解析のやり方、ウイルスの構造や変異の意味、感染したら人の免疫はどう働くか、ワクチンの種類など、大変参考になりました。正しく恐れるために、今読むべき一冊ですね。また、世界がウイルスと戦うために、ネットでの国際的な情報共有や、国際共同臨床試験が極めて重要であることが分かりました。2021/03/13

khohex

3
さすがの『日経サイエンス』クオリティ。分かりさすさと詳しさのバランスが絶妙。身を守るために正しい知識をつけておきたい人だけではなく、単に科学知識欲を満たしたいだけの人にもおすすめ。ただし、治療薬等については日々新しい研究結果やニュースが出ているので、内容が陳腐化するのも早いかも(本書は20年12月上旬時点での情報を元にしているようです)。大切な情報がコンパクトにまとめられた良書だと思うので、1年くらい経ったら改訂版を出してほしい。2021/01/28

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