民俗学の思考法 - 〈いま・ここ〉の日常と文化を捉える

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民俗学の思考法 - 〈いま・ここ〉の日常と文化を捉える

  • ISBN:9784766427318

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内容説明

▼「生きる技法」を捉える

いま・ここにある人びとの生を、その生活や日常、文化を、
ミクロな視点と同時代の世相や社会との絡みのなかで捉える民俗学。
だから、SNSも科学技術もグローバリゼーションだって扱う。
民俗学の基本的な考え方を初学者向けにわかりやすく解説する、決定版テキスト!

民俗学の重要な概念や人名、理論、事例などを丁寧に解説するキーワード集36を収録。

目次

はじめに              門田岳久
第Ⅰ部 〈いま・ここ〉を捉える思考法
第1章 生きるための民俗学へ
――日常とヴァナキュラー    島村恭則
第2章 過去に縛られながら未来に向かう
――世相と歴史          岩本通弥
第3章 文化を伝え、演じ、作り出す
――芸能とパフォーマンス    周 星
第4章 ソーシャルメディアは伝承母体になりうるか
――ハナシとメディア       法橋 量
第5章 暮らしのなかのブラックボックス
――科学技術とフォークロア   フェルトカンプ, エルメル
第6章 モノを使う、モノに使われる
――生活と生態           田村和彦
第7章 何も信じられるものがない時代の宗教性
――信仰と実践           門田岳久
第8章 なぜ文化を遺しておかなくてはならないのか
――文化遺産と制度        川松あかり
第9章 災害多発時代に命と暮らしを守る
――防災・減災と復興        山 泰幸
第10章 超高齢時代のまちづくり
――地域コミュニティと場づくり   山 泰幸
第11章 変わりゆく家族のかたち
――親族とつながり         岩本通弥
第12章 グローバリゼーションとモビリティ
――移動と越境            島村恭則
第13章 着て、食べて、住まい続ける
――生活と衣食住          及川祥平
第14章 新しい生き方と死に方
――人生と儀礼            及川祥平
第Ⅱ部 現代民俗学を読み解くキーワード36
1 民 俗                室井康成
2 文化の伝達             重信幸彦
3 中央と周辺             島村恭則
4 日 常                岩本通弥
5 伝統とイデオロギー        重信幸彦
6 ヴァナキュラー           島村恭則
7 都 市                岩本通弥
8 世 相                室井康成
9 民俗学の人間モデル       門田岳久
10 自治と互助            金子祥之
11 ノスタルジーと郷土        法橋 量
12 近代化               田村和彦
13 ジェンダー             加賀谷真梨
14 文化人類学と民俗学      島村恭則
15 教 育               施 尭
16 フォークロリズム         法橋 量
17 ネット社会の民俗        飯倉義之
18 美                  施 尭
19 ライフコース            及川祥平
20 語 り                川松あかり
21 記 憶               及川祥平
22 自 然                松田睦彦
23 宗教的なるもの          及川祥平
24 ケ ア                加賀谷真梨
25 地 域                朴 承賢
26 公共民俗学            金子祥之
27 世界の民俗学           田村和彦
28 フェス・イベントと祭り・行事   俵木 悟
29 文化政策             俵木 悟
30 フィールドワーク          門田岳久
31 エスノグラフィー          門田岳久
32 働 く                加賀谷真梨
33 差 別               辻本侑生
34 地域差/地域性         鈴木洋平
35 サブカルチャーと民俗学     飯倉義之
36 複数の民俗学           門田岳久
索 引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケー

11
幅広な意味での民俗学が取り扱いう範囲について解説がなされていていい意味で民俗学らしくない入門書。島村恭則さんのヴァナキュラー啓蒙も重要。これからのメインストリームになりうる考え方だと思うから。2021/07/18

Go Extreme

3
いま・ここ”を捉える思考法:生きるための民俗学へ 過去に縛られながら未来に向かう 文化を伝え、演じ、作り出す ソーシャルメディアは伝承母体になりうるか  暮らしのなかのブラックボックス モノを使う、モノに使われる 何も信じられるものがない時代の宗教性 なぜ文化を遺しておかなければならないのか 災害多発時代に命と暮らしを守る 超高齢時代のまちづくり 変わりゆく家族のかたち 着て、食べて、住い続ける  現代民俗学を読み解くキーワード36:民俗 中央と周辺 伝統とイデオロギー ヴァナキュラー フォーロリズム2021/04/19

かわかみ

1
初学者に向けてというよりは、これから専門的に勉強を深めようとする学部生に向いているように思われた。第一部は少し大きなテーマについて、第二部は主要なターミノロジーについて解説している。現代民俗学の現在の到達点と今後の課題を俯瞰できる好著。おそらく5年以上経過すると改版が必要になるとは思うけれども。2022/03/12

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