日本経済新聞出版<br> 次世代モビリティの経済学 マーケットデザインによる制度設計

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日本経済新聞出版
次世代モビリティの経済学 マーケットデザインによる制度設計

  • ISBN:9784532134969

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内容説明

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●技術は発展すれど、便益、意義の議論は不十分。経済学的にアプローチする
 モビリティイノベーションの進展はめざましい勢いで進んでいる。CASE(「つながる(connected)」「自動化(autonomous)」「シェアリングとサービス(shared & service)」「電動化(electric)」)革命という言葉も登場し、「こういうことが実現できる」「こういうことが便利になる」という近未来が語られることが多くなった。
 一方で、それが世の中に具体的にどのような便益を提供し、意義があるのかを理論化、モデル化した本はほとんど存在していない。本書は経済学を使ってその答えにアプローチする。

●ゲーム理論やマーケットデザインが制度設計に有効
 モビリティ革命の利便性を享受するためには、個人の情報の開示が欠かせない。オープンになったデータが増えるほど、分析力が増し、生活の利便性も大きくなる。一方で、「自分だけは情報を開示したくない」という人もいる。このとき、その人の利得(効用)はどうなるだろうか? この場合は、ナッシュ均衡に代表されるゲーム理論の考え方が有効になる。
 また、シェア経済(ライドシェアなど)の進展には、マーケットデザインの考え方が欠かせない。マーケットデザインでは、自分も選ぶが、相手も選ぶことが前提になっている。「誰がどこへ行きたいのか」「誰がどこまで乗せたいのか」のマッチングが重要となる。一方で相乗りとなると対象者が複数になり、最適解も複雑になる。今後、自動運転が実現されれば、運転手がいない相乗りも可能になる。社会的に一番効用が大きいマッチングを導き出すのも、経済学の役割だ。

目次

第1章 社会課題解決に貢献する次世代モビリティ

第2章 モビリティサービス市場

第3章 次世代モビリティのモニタリング機能(モニタリングの選択問題)

第4章 モビリティマッチング市場のデザイン

第5章 次世代モビリティの市場デザイン論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

21
私が居る愛知県の産業と言えば、車抜きに語れませんが、その車はCASE革命、脱炭素で30年後も今の形が続くか全く不透明です。少しでも有用な知識を得るためにあれこれ書籍を読んでいますが、本書はやや異色です。次世代モビリティのマーケットデザインを経済学理論で分析します。例えばドライバーが安全且つ効率的に目的地に到着するにはどう走行速度を監視するのが合理的かをモニタリング理論で説明します。所謂Iotによる完全モニタリングと報酬・罰金の問題に繋がります。どこまで読み込めたか自信はありませんが、少し視野が広がりました2021/10/29

Go Extreme

1
社会課題解決に貢献する次世代モビリティ:市場とは何か 大衆車の発達と普及 新たな社会像と次世代モビリティ モビリティサービス市場:モビリティサービスの定義と特性 シェア(共有)が可能な財の性質 次世代モビリティのモニタリング機能:モニタリングの選択問題 モニタリング モニタリング選択問題 モビリティマッチング市場のデザイン:シェアリング市場の分類 一対一の二部マッチング市場の分析 次世代モビリティの市場デザイン論:グリーン社会とデジタル化 社会資本としての次世代モビリティ考 市場デザインの課題と展望2021/07/19

takao

0
ふむ2025/08/17

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