NHK出版新書<br> 宗教の本性 誰が「私」を救うのか

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NHK出版新書
宗教の本性 誰が「私」を救うのか

  • 著者名:佐々木閑
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • NHK出版(2021/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140886564

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内容説明

死にゆく自分を支えるのは―― 神か、仏か、私自身か?

NHK「100分de名著」の指南役としてもお馴染み、科学にも通じる仏教研究の第一人者による、究極の宗教論が登場!
「原始仏教」を題材にした『ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』、「宗派の教え」に着目した『大乗仏教――ブッダの教えはどこへ向かうのか』につづき、本書では、自分や家族の生き方の規範であり、死に際の救いとなる「宗教の本質」を取り上げる。仏教はもちろん、一神教、多神教、二元論宗教、そしてイデオロギーまで、それぞれの宗教の種類と成り立ち、向き合い方までを立体的に見ながら、「なぜ人間は宗教なしで生きられないのか」を解き明かす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

95
佐々木先生、こりゃ反則でしょうと言いたくなる。「宗教の本性」を探る本書の前半部は、全くハラリさんの「サピエンス全史」の解説。確かに、私もハラリ氏の慧眼には感銘を受けたが、それを長々と紹介するのはいかがなものか。ハラリ氏は、イデオロギーが「現代の宗教」になり、宗教よりも科学という秩序を信じるようになったのが現代社会だと指摘するが、佐々木先生は、それらが扱いえない死の不安に答えてくれるのが、釈迦の仏教だと言う。科学者の戸塚洋二先生の日記を踏まえた後半部では、自らも工学者であった先生ならではの思索が展開される。2021/08/04

ハイランド

67
客観的な知識と主観的な必要性とでは宗教の意味合いが全く異なるという視点。本書ではまずハラリ氏の「サピエンス全史」に触れ、イデオロギーは新たな宗教であると述べる。そして物理学者戸塚洋二氏との対談、彼が癌に侵され死の間際まで綴った文章を紹介する。戸塚氏が正岡子規の「病状六尺」の中の「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思って居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であった」という言葉に感銘を受けたということに、成程と納得。第六講はやや失速したか。でも全体に示唆に富む本。2021/09/13

ネギっ子gen

56
【仏教者の立場から見る、新たな宗教世界の展望】京都大学工学部を卒業した仏教研究の第一人者が、仏教はもちろん、それぞれの宗教の種類と成り立ちや向き合い方までを多角的に見ながら、「なぜ人間は宗教なしで生きられないのか」を解き明かす。<特殊な世界の人たちだけが嵌り込む異質の精神活動なのではなく、実はほぼすべての人が、自分では気がつかないままに何らかの宗教で生きている、という視点で眺めれば、2020年を境にして地球規模で従来の宗教観が大きく揺らぎ始め、新たな宗教世界への変移が起こりつつあるとも言いえます>と。⇒2023/06/06

おせきはん

31
『サピエンス全史』に書かれていた宗教観の紹介を交えながら宗教とイデオロギーの類似点と相違点、科学が発展した現代における宗教の役割などについて解説しています。私自身はまだ「死」について真剣に考えたことはありませんが、いずれ考える時期は来ますので、いろいろな引き出しを持てるよう、視野を広げていこうと思います。2022/01/14

みこ

28
宗教という知っているつもりでいてもいざ人に説明しようとしたら言葉が出てこないものを丁寧に解説。傾倒したからと言ってその先に明確な答えが割るわけではないという点で科学とは一線を画するが、資本主義のようなイデオロギーはほぼ宗教と言っても良いようだ。自分にとって耳触りが良く居心地がいい宗教にはご用心とは、人間社会において誰に師事すべきかにも通じる。2021/09/04

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