講談社文庫 知的対応の時代

著者名：渡部昇一【著】

講談社（2021/06発売）

• ISBN：9784061830097

内容説明

あなたの生活に知的スパイスを！　来るべき余暇社会のための「知的生活読本」PART２。いまこそ＜知的生活＞生涯設計の発想を！　――労働の「リリースとしての余暇」から「紀律する余暇」へ、ポスト・マス・レジャーへの考察と、日本遠望、根有り草、和魂洋魂のすすめ、など、遠くエジンバラから、喧噪の街から、そして思索者の書斎から、様々な角度からの様々な提言。来たるべき時代に対応すべく、知的生活の生涯設計のたて方を示唆する好著。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[suntalk]

著者の所属していた上智大学には研究休暇という制度（数年に一度半年か1年休暇を取って日頃は出来にくい研究をまとめたり新しい研究の糸口を見つけたりするのに用いる時間）があり昭和52年8月からスコットランドのエジンバラで研究生活を送ったらしく、この本はその前後に書いた新聞コラム等を取りまとめたもの。その中でエジンバラから見たイギリス始めヨーロッパ諸国の話は面白く、特に当時世界を席巻していたメイドインジャパンの自動車、電気製品に対するヨーロッパ人の羨望と妬みの感情の部分を読むと「どうしたんだ今の日本」と思った。

2025/12/25