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内容説明
イランによる核開発は国際社会の大きな問題となっている。アメリカや国連安保理は経済制裁を科し、イランは深刻な影響を被りつつある。外国からの資本がはいってこないうえに、漁夫の利を得た中国からのマネーがインフレを起こして国民生活を圧迫。石油はでるものの精製施設が整っていないため、ガソリンやジェット燃料の輸入がなくなれば、交通インフラは麻痺することになる。それでも強硬な態度を続けるのはなぜなのか? イスラム革命以来、イランが掲げる反米・反イスラエルのイデオロギー。体制を支える革命防衛隊と、台頭する改革派。アメリカ政治を動かすユダヤ系ロビーとネオコン。いつ戦争が起きてもおかしくないほどに対立を深めるアメリカ・イラン両国の動きを、第一人者が分析する。日本がイラン政策でアメリカと共同歩調をとれば、エネルギー安全保障上重要な中東諸国で築いた信頼を失う。そのとき、いかなる外交政策をとるべきか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
可兒
3
宮田さんの新書は、事実とそれを知って考えるべきことの要旨をまとめてくれていて、入門者や半可通にとても分かりやすい。加えて、今回は人物中心のためか顔写真などが充実していた。イスラーム専攻としては、また読み込むべき本2010/08/21
兵衛介
1
タイトルが大袈裟。中身は普通にイラン現代史。ただ事実の羅列っぽく読んでいて面白みはない。2011/09/21
プレイン
0
アメリカとイランの関係がよく理解できる。日本は何をするかだろう。もっと真剣に考えないといけない。昔からの友好関係は壊すべきではない。2010/09/27