サクラBooks<br> 生きている化石図鑑-すばらしき「名品」生物たち-

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生きている化石図鑑-すばらしき「名品」生物たち-

  • ISBN:9784773061345

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内容説明

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◎生存戦略に長けた生き物たちの「フォルム」に着目した図鑑
◎「創業100年の企業」「創業100年の老舗」はすごい、そして、「4億年続いている生き物」はもっとすごい
◎「生きている化石」たちの生き様から、第6次大量絶滅期を生きる私たちへのヒントは?

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【古臭いとかネガティブイメージつけるの、やめてもらっていいですか】
誰かが、時代にそぐわない不適切なおこないをして批判を集め、その発言や行動をもって「まるで『生きている化石』みたい」だと非難する流れ。テレビに映る有名人のインタビューや職場や親せき・家族間など、さまざまな場で起こりうるシチュエーションです。

その時、「生きている化石」というフレーズは、古い形ややり方にしがみつき、バージョンアップする意志のない人を象徴して、「ネガティブ」な意味をこめて使用されます。

さて、実際の「生きている化石」と呼ばれる生き物たちは、この場合と同じように、「古くさいままでバージョンアップしないおろかな生き物」なのでしょうか。

地球に生命が誕生したと言われるおよそ5億4千万年前から、地球は5度の「大量絶滅期」を迎えていて、その絶滅期を含む長い年月のなかで多くの種が淘汰されていきました。そんななか、その「古くさくおろかな」生き物たちのなかには、現在までなんと4億年以上もの間、「ほぼ変わらない形のまま」現在まで生命をつないでいるものもいます。

このような過酷な地球環境のなかで、想像も超えるほど長い月日を自らの形を変えないことで/変えないままで、命を繋げてきた彼らは、本当に「おろか」で「ネガティブ」な存在でしょうか。

いいえ。

「生きている化石」と呼ばれる彼らは、むしろ、どんな外的環境であっても生き抜いてこられる「すばらしいフォルム」を早々に獲得できた、えりすぐりの「優秀な生き物」だといえます。

本書は、そんな数千年前、数億年前から「外見がほぼ変わらないまま」で続いている、いわゆる「生きている化石」と呼ばれる優秀な生き物たちを紹介する図鑑です。

脈々と受け継がれてきたその「変わらないフォルム」に着目し、数千年前、数億年前の姿と現生種の姿とを比較し、彼らがどのような「すばらしく戦略的なフォルム」で生き続けているのかを改めて図解します。

まさにいま「第6の絶滅期」を生きるといわれる私たちは、彼らの姿からどんなヒントを得られるでしょうか。

第1章~古生代から現生~
生命史上、最も長く続く生物たち

第2章~中生代から現生~
じつは、恐竜と同じ時代から続く生物たち

第3章~新生代から現生~
数千万年もいまと同じ姿で生きる! 動物園の動物たち

第4章~特別編~
絶滅はしたけど伝えたい! 優秀フォルムで数億年も“生きていた化石”たち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

176
所謂「生きた化石」はニッチな生息域でひっそりと生活しているのかと思いましたが、必ずしもそう言う訳では無さそうです。 また、似た姿を維持していたとしても、紀を跨ぐ様な長年に亘っては、種としては進化をしない訳には行かないものなんですね。進化をしない者の先には絶滅待ったなし。って事。 三葉虫の仲間は、多様なフォルムを持つ物が居て、幾つか見たことがありました。シンプルな構造から徐々に複雑な容姿を持つ様な者が現れたと思っていたのですが、寧ろ逆だったのか⁉︎2021/06/23

たぬ

20
☆4 簡素な文章&イラストで楽しく学べました。生きている化石と言ったらシーラカンスとオウムガイくらいしかイメージになかったですが、カエルもヘビもライオンもアシカも載っています。オットイアやゲロバトラクスなんかはずっと見続けるには気色悪いけどどうにも惹かれてしまう。キモいもの見たさと言うやつかしら。新種や新説・新解釈が日々出てくる研究分野だから刊行から2年経った今ではすでに更新されている情報もあるかもしれませんね。2023/12/16

みや

17
祖先やその近縁種に似た姿で現存する生物を絶滅した古生物と比較しながら解説する図鑑。数億年という途方もない時を経てもほとんど変わらぬ姿で生きる様子を見ていると、なぜだか無性に尊く思えてくる。知らない現生種も沢山いて興味深かった。脚の多いカギムシがネコバスを彷彿させるからエオベリパトゥス・トトロと名付けられた話に驚く。トトロじゃないんかい。アンドリアス・シェイフツェリが発見された時、ノアの洪水で滅んだ人類と考えられた逸話が面白かった。ほぼ同じ形のオウムガイとアンモナイトが大量絶滅で生死を分けた理由は何だろう?2023/09/19

Tomonori Yonezawa

2
【地元図書館】2021.6.28初版▼全四章159頁。見開きで原生種(生きている化石)と昔の仲間をイラストで紹介。▼感想、良く出来た本になり損ねた本。「鰓曳動物」←読めますか?正解は(えらひき〜)です。「肉鰭類」は(にくきるい)、振り仮名がないのです。一般の新刊棚から借りましたが、「おわりに」で著者が「生命の歴史に思いを馳せていただければ嬉しい」のは子ども達こそでしょ。中盤以降は初出に振り仮名あるだけに序盤が惜しい。▼見開き右上→左上→左下→右下を年表で囲み、種の生きた年代を記したのはスマッシュヒット。2021/10/06

櫛橋光

1
シーラカンスやオウムガイだけじゃ無かった、生きた化石と言われる動物達を紹介しています。姿形を見比べれるように絶滅してしまったご先祖様と一緒に掲載されてます。子孫を遺せなかった、現在は系統が絶えてしまった先輩達も紹介されてます。2021/09/25

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