山崎正和の遺言

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山崎正和の遺言

  • 著者名:片山修【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 東洋経済新報社(2021/06発売)
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  • ISBN:9784492223994

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内容説明

2020年8月、惜しまれつつ亡くなった「日本を代表する知性」山崎正和氏への逝去直前まで行われたロングインタビューや、キーパーソンの貴重な歴史的証言を基にした初の本格評伝。

『鴎外 闘う家長』以来、半世紀に及び劇作家、批評家として日本の「知」を牽引し、「サントリー文化財団」を舞台に「知のサロン」を創造し、演出した山崎正和。
山崎は約40年間にわたって、知識社会の到来を先取りするかのように自由闊達な活動を志向し、華麗な知的ネットワークを構築して、生き生きとした「日本の論壇」をつくった。
彼を中心とした「サロン」は、文化の支え手として、どのような役割を果たしていったのか。
その時代に登場した知のスターたちの活躍の背景に何があったのか。
時代背景を複眼的に捉えつつ、「最後の知識人」山崎正和を軸に「知の人間交差点」を描き出す。
稀有な知的サロンの「社交」で紡がれた「柔らかい個人主義」の時代、創造のドラマとラストメッセージ。

[山崎正和氏以外の登場人物] 
浅利慶太、東浩紀、五百籏頭眞、石川九楊、猪木武徳、今西錦司、梅棹忠夫、エズラ・ヴォーゲル、江藤淳、小澤征爾、小渕恵三、開高健、粕谷一希、苅部直、北岡伸一、楠田實、小泉純一郎、高坂正堯、小松左京、佐治敬三、佐治信忠、佐藤栄作、佐藤誠三郎、塩野七生、司馬遼太郎、嶋中鵬二、竹下登、田所昌幸、田中角栄、ダニエル・ベル、谷沢永一、ドナルド・キーン、鳥井信一郎、鳥井信吾、鳥井信治郎、福田赳夫、福田康夫、細谷雄一、待鳥聡史、三浦雅士、御厨貴、ミルトン・フリードマン、メルロ=ポンティ、盛田昭夫、森まゆみ、レヴィ=ストロース、山口瞳、ロナルド・ドーア、鷲田清一の各氏ほか多数

目次

はじめに
序 章 戦後の何に憂い、仕掛けたのか
第1章 「柔らかい社会」の到来
第2章 文化財団の設立前夜
第3章 「知」の舞台づくり
第4章 言論界の構造改革
第5章 文化が地域をつくる
第6章 躍動する「知」のリーダー
第7章 究極の到達点「社交」
第8章 内外に「知の場」の創設
終 章 人生の「リズム」
おわりに
引用文献・論文等資料
参考文献
サントリー文化財団支援の主たる研究会一覧
山崎正和氏年表
人名一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

93
山崎先生というと、重厚な文明論に感動しつつも、一方で、自民党政権のブレーンやフリードマン教授との交友などに戸惑いを覚えていたものだが、そのモヤモヤがこの一冊で全て吹き飛ぶ見事な評伝である。サントリー文化財団での活動が記述の中心だが、早い段階から「アカデミズムのタコツボ化」「アカデミーとジャーナリズムの分裂」「地域文化の衰退」に危機感を覚えて行動されてきた慧眼は鋭い。「私は書いたもので判断する。しゃべるのがうまいというので選ぶと間違うんですよ」として厳しくも温かく若者たちを育てた名伯楽は、大阪の誇りだった。2021/09/23

Kengo Nagahashi

1
 ある人物の生き様を描き出し、そこからメッセージを引き出す、これを評伝とするなら、本書は成功していると思う。山崎正和の生き様を描き出し、そこから、モーレツからビューティフル、いまの時代は悪くないじゃないか、そんなメッセージが伝わりました。2021/08/12

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