朝日新書<br> 宗教は嘘だらけ 生きるしんどさを忘れるヒント

個数:1
紙書籍版価格
¥891
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

朝日新書
宗教は嘘だらけ 生きるしんどさを忘れるヒント

  • 著者名:島田裕巳【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2021/06発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022951298

ファイル: /

内容説明

人はなぜ、嘘をつくの? 人間は嘘の王様? 釈迦、孔子、親鸞の味な言葉から見えてくる、嘘からわかる人間のホント。嘘を戒める宗教の教えから見えてくるのは、究極的な嘘の本質かもしれない。嘘の正体に9つの視点から迫る宗教学的省察。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Cinejazz

10
信者から「献金」と称し、霊感商法なるもので暴利を貪るカルト教団の「虚偽」を訴える類いの宗教論とは異なる本。 ▷親鸞は<悪人正機説>を唱え、本当に救いを必要とするのは悪人であり、悪人の方が往生は容易だという。 悪人が救われるなら、むしろ積極的に悪をなした方がよいとなる・・・「嘘」も付き放題の方が救われることになってしまう。▷唯一絶対の神はいる、悟りはある・・・ 宗教の教えとは、究極的な「嘘」なのかもしれない。 その「嘘」にすがって生きる信者の信仰心が、「宗教」を存在せしめているのも事実である。 (再読)2022/10/16

Cinejazz

9
「嘘」を戒めている戒律(宗教)と「嘘」にまみれた人間社会との関連を考察した、宗教学者・島田裕巳氏の野心的タイトルに惹かれ手に取る。 世俗の世界のうそ偽りに対し真実の仏の世界を教える仏教、世界は唯一絶対の神により創造されたとするキリスト教、来世に天国に生まれ変わることに至上の価値を説くイスラム教など、信仰と布教には嘘の世界が必要とされる。宗教は政治と深く結びつき、人を動かし現実を変える力を生む。嘘と真実との間にどのような違いがあるかを見極めねばならない。 ― 宗教の教えは究極的な嘘かも知れない、と。2021/08/09

乱読家 護る会支持!

6
宗教の教えで、「嘘をつくこと」を咎めている場合が多い。 一方で、宗教の教えの中には、「現実にはありえないこと=嘘」を含むものが多い。 僕の考えは、「そもそも客観的事実は、有るようで無い」人はそれぞれ、それぞれの真実の中で生きている。人の数だけ真実は有る。」 なので、宗教が嘘をついている、ついていないとの議論には意味がないと考えます。 また、宗教には、「ありたい姿(現実には出来ていないこと)」を信者の間で共有するものであり、その理想に一歩でも近づきたい、人類の成長願望が表れたものと表現も出来ます。 2021/09/30

ユウユウ

5
嘘かまことか2025/03/20

読書国の仮住まい

4
かの親鸞にしてこう言わしめる。 『煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界はよろずのこと、みなもって、そらごとたわごと』。 あらゆることは皆嘘いつわりである。 日本における宗教は、日本人が根底に持っている無常観と対決せざるを得ない。 全ては虚しい、とすると宗教や信仰など意味を持たない。 神道に教えがないのは無常観と対決する必要がないからかもしれない。 教えがあれば正しさが追求される。 嘘をつかないためには言葉を発さなければ良い。 真理は言葉によっては表現されないという不立文字とは、この智慧に基づくものかもしれない。2024/07/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18094165
  • ご注意事項

最近チェックした商品