内容説明
スポーツで新記録が出る時、選手は「ゾーン」に入ったと表現される。しかし科学的にそのメカニズムは解明されていない。「無我夢中の快」や「モチベーション」を深く考察することで、逆に「落ち込んだ」状態や失敗に対処する方法も見えてくる。認知心理学者と元トップアスリートの対話から探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
22
絶妙に噛み合わない対談。頭に何も残らなかった。ゾーンの神経科学的な基盤は見つかってないみたい。2021/07/01
すくすく
13
知覚心理学、視覚科学、認知神経科学が専門の下條信輔さんとメダリスト為末大さんの対話を通じて考える本書。ゾーンに入っていると言う状態とは、意識していない自分が身体を操る究極系、だと言う。そこには適度なプレッシャーや自分の客観視が前提としてあった上で成立するそうだ。学術的根拠の薄い心理学と称する多数の書籍がゾーンについて語ることへの危機感から分かっている範囲と仮説の範囲を極力明らかにしてくれている本書は誠実な本だと思う2023/07/17
のせなーだ
3
卓球、陸上など子供の頃からあるスポーツ種目を熟達する生活は、程遠い別世界。読む前から、自分にはせいぜい「十を聞いて一を知る」内容だろうと。鍛えたことなんてない人生。予想通りでした。距離感は縮まらない読後感。自由意志。自発性・・・・2022/03/08
takao
1
ふむ2022/06/28
Go Extreme
1
アスリートは身体の言葉を持っている 心を奪われること―遊び、夢中、ゾーン 学問的に見た「フロー」の現状―「忘我」の状態は科学的に解明できるか? 科学で説明のつかない「快」の謎―人はなぜスマホをいじり続けるのか? 無意識を意識的にコントロールする術―12の質問から 心はコントロールできるか―不測の事態に備える対処法 自発性とは何か―最新研究で見る「やる気」の科学 意思決定のメカニズム―自発性と受け身をめぐる脳のはたらき 体験したあの世界はなんだったのか―スポーツと身体を通して、生涯続く問い 2021/07/24